18歳でブンデス“6得点15アシスト”を記録した逸材の今 10年後も主力として他国で活躍

PSVで主力となっているゲッツェ photo/Getty Images

ドルトムントのブンデス制覇に貢献する

2014年に行なわれたFIFAワールドカップのブラジル大会決勝はドイツ代表とアルゼンチン代表が激突した。延長までもつれた一戦でドイツを優勝に導いた男がマリオ・ゲッツェだった。

そんなゲッツェは2021年で29歳となる。本来であればドイツの中心選手として考えられていた逸材だったが、2017年を最後に代表からは外れている。

2010-11シーズンでは18歳ながらブンデスリーガで6ゴール15アシストとドルトムントの主力として輝きを放ったゲッツェ。チームをブンデス優勝へと導く立役者となった。

しかし2013-14シーズンに優勝を争うクラブであったバイエルン・ミュンヘンへ移籍。ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるチームで主力として期待され、主力として活躍する。年々出場機会を減らしていくと、2016年にドルトムントへ復帰。バイエルン時代も経験した“偽9番”で定位置を確保していたものの、アーリング・ハーランドの台頭によってレギュラーを奪われると、2020年にドルトムントを退団した。

下降線を辿っていくかと思われたゲッツェだが、その後加入したPSVで再び輝きを取り戻している。2024年まで契約を更新し、ドイツの逸材はオランダの地でさらなる成長を続けているのだ。

ドルトムントでの終盤はなかなか試合にも絡めず、今後も厳しいシーズンが続くのではないかと予想もされていた。しかしPSV初年度は、18試合で5得点6アシストを記録。今季も得点こそないものの、3試合で2アシストを決めるなど得点を生む存在としてチームに貢献している。

18歳の頃に大きな期待を寄せられ、ドイツのメガクラブでレギュラーを張るほどの力を持っているゲッツェ。それほどの経験と実力を持った存在であるからこそ、初挑戦だったオランダでも高い能力を発揮して、結果を残し続けている。今後もしかするとハンジ・フリック新体制となったドイツ代表で彼の姿を再び見ることができるかもしれない。

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