レイソルで伸びる才能の原石 細谷真大は試合を経るごとに逞しくなる

得点こそなかったものの、横浜FC戦で随所に効果的なプレイを見せた細谷 photo/Getty Images

前線でのタスクを着実にこなす19歳

29日に行われた明治安田生命J1リーグ第27節で、横浜FCを2-1で下した柏レイソル。この勝利によって同クラブは今季リーグ戦での勝ち点を30に乗せ、降格圏から7ポイントの差をつけることに成功している。シーズン前半戦は苦しい状況を味わった柏だが、ひとまず一安心できる位置にまで勝ち点を積み上げてきた。

そんな横浜FC戦における柏の勝利に貢献した男。おそらく、人々の頭に真っ先に思い浮かぶのは決勝点を挙げたクリスティアーノや前線で奮闘した瀬川祐輔、そして中盤で重要な役割を果たした戸嶋祥郎あたりだろう。しかし、そのほかにも見逃せなかったのがFW細谷真大の働きだ。

前節の徳島戦に続いて、この試合で2戦連続のスタメン出場を飾った細谷。最前線に配置されると、この19歳は体幹の強さを活かしたポストプレイや、タイミングを見計らった絶妙な飛び出しで柏攻撃陣にテンポをもたらす存在に。一列降りて起点を作る仕事に加え、前線からのプレスといった地味な仕事もきちんとこなし、レイソル攻撃陣の黒子役として大いに機能した。
83分までのプレイとなったものの、データに表れにくい面で大きな貢献を果たした細谷。以前からポテンシャルの高さを窺えるプレイは披露していたものの、ここ数試合で相手が嫌がる動きの精度は一気に増した印象だ。少し気になるのはフィニッシュの部分における精度だが、時間を経るごとに頼もしくなっていくレイソル期待のストライカー。先日発表されたU-20日本代表候補にも選出された才能の原石からは、今後も目が離せない。

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