リヴァプールに帰ってきた“18歳”が見せる可能性 プレミアで伸びる若き才能

1年間の武者修行を終えて今季リヴァプールに復帰したエリオット photo/Getty Images

まだ粗削りな面が見えることもあるが

リヴァプールが抱える若き才能は、今季どれほどレッズの定位置争いに絡んでいくことができるのか。1年間の武者修行を終えて、チームに帰ってきた18歳にかかる期待は大きい。

その18歳とは、FWハーヴェイ・エリオットだ。2021-22シーズン、ここまで開幕からのリーグ戦3試合すべてに出場している同選手。特に直近の2試合ではいずれもフル出場を果たしており、ユルゲン・クロップ監督からの信頼が厚いことはこうした面からも窺い知ることができるだろう。まだ若さゆえの粗削りな面こそあるものの、ブラックバーンへの武者修行を経てこの若者に一回り大きくなった印象を持っている人も少なくないはずだ。

そんなエリオットだが、果たして彼は2021-22シーズンにどこまでチーム内での存在感を高めることができるか。成長を急ぐ必要はないが、これはファンにとって気になるところだろう。プレミアの過密日程を乗り切るためにも、前線に頼れるアタッカーが増えるのはチームにとって間違いなくプラス。一定の戦力となればレギュラークラスの選手に躊躇なく休養を与えることもできるだけに、ある意味エリオットは今季のリヴァプールにおいてキーマンの一人とも言えるかもしれない。そんなエリオットには元イングランド代表DFガリー・ネビル氏も注目しているようで、同氏は現地時間28日に行われたチェルシー戦における彼のパフォーマンスについて次のように語っている。
「先日のチェルシー戦におけるエリオットは素晴らしかったと思うよ。自信を持ってプレイしていたように見えるし、ファーストタッチのフィーリングも良いように見えたね。MFとしての出場だったが、彼はリヴァプールのテンポにうまくついていったと思うよ。彼がボールを持ったとき、私は次になにが起こるんだろうとワクワクしたんだ。私の目には、リスクを冒しながらも彼が常にチャレンジをしていたように映ったよ」(英『Sky Sports』より)

このチェルシー戦では、中盤の一角としてフル出場を果たしたエリオット。少し拙さが出てしまう場面も散見されたものの、概ねそのパフォーマンスに好印象を受けた人も少なくないはずだ。パスの精度や視野の部分で少し課題を残すこととなってしまったものの、前半の速いゲームスピードに必死に食らいついていく姿には今後に向けての可能性を感じることができた。

リヴァプールで着実にトップレベルの経験を積み、さらにスケールの大きな選手となっていく予感を漂わせているエリオット。はたして、この18歳は今後どれほどのレベルにまで到達するのだろうか。期待のティーンエイジャーは、今まさに伸び盛りの時期を迎えている。

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