[MIXゾーン]「やるのは自分だ」 ここぞで結果を残すのが小林悠という男

札幌戦で1G1Aの活躍を見せた小林 photo/Getty Images

チームが苦しいときに決めてこそ真のエース

川崎フロンターレは28日、明治安田生命J1リーグ第27節で北海道コンサドーレ札幌とアウェイで対戦した。

前節のアビスパ福岡戦で今季黒星を喫した川崎。敵地での戦いが続き、直近のリーグ戦では勝ち星も3試合ない中で、今節も立ち上がりから苦戦を強いられた。しかし、こういった苦しい状況の中で結果を残すのが真のエース、そして小林悠という男だ。

ACLでの負傷もあり、リーグ戦では6月2日の横浜FC戦以来のスタメン入りを果たした小林。34分に貴重な先制点を奪うと、直後の39分には遠野大弥のゴールをアシストし、2-0の勝利に貢献した。小林は直近の札幌戦10試合11でゴールを記録しているのだが、この一戦でも“札幌キラー”ぶりを発揮して見せたのだ。

宮城天のパスをペナルティエリア内で受けると、狭いスペースではあったがうまく反転し、冷静にボールをゴールへ流し込んだ先制点のシーン。これは、小林のストライカーとしての嗅覚や技術、そして彼らしさが詰まっていたように思う。また、このゴールで小林は、リーグ戦6年連続2桁ゴールも達成している。

鬼木達監督も小林へ絶大な信頼を寄せており、試合後に同選手を絶賛していた。

「いつもいつもこういうときに結果を出すのが小林悠だと思っています。自分もこういうゲームをしっかり彼に託せるし、いつでもそういう準備をしています。その準備のところも、また結果を出すところもすごいと思っています。ここから悠自身もどんどんどんどん成長するでしょうし、成長を止めずに一緒に戦っていければなと思っています。素晴らしかったと思います」

そして、そんな小林は札幌戦を次のように振り返っている。

「初めて負けたことで、周りが『フロンターレ、ちょっと大丈夫か?』という感じになっていましたけど、自分としてはもっと苦しい時代を経験してきているので、正直、一回負けることなんて普通だと思っていました。今までが出来過ぎていた部分があったので、そこはあまり気にし過ぎないというか……。そういう苦しい思いを知っている自分だったり、ノボリ(登里享平)だったり、そういう選手が声をかけあいながらやったことが、今日の勝ちにつながったと思います。引きずらないことがすごく大事だと思っていたので、とにかくアグレッシブに前半からやれたと思います」

「勝っているときも、強気に行って、前から行って勝てていたところがあります。最近は失点は少ないですけど、得点ができていません。そういうところは、前がかりになっていないからなのかなと思っていた。前がかりに行ってやられたらみんなで戻ればいい、そこにまた立ち帰れました。戦うこと、ハードワークすること、とにかくアグレッシブにいくこと。そこを試合前に鬼さん(鬼木監督)もはっきりと言ってくれました。今日は中2日で、みんな身体も相当きつかったですけど、目標が明確だったので積極的にプレイしていたかなと思います」

「初めて優勝したときもそうですけど、こういう苦しいときをチームで乗り越えるから優勝というのが見えてくると思います。タイトルというのはそう簡単じゃないと思っているので、この苦しい状況も楽しみながら、ただバラバラにならず、ひとつになりながらしっかり進んでいきたいなと思います」

「今日は、ちょうど試合前にウォーミングアップの中で、ああいうイメージというか、ターンしてシュートを打つイメージがすごくあって……。あのシーンは、天(宮城天)からボールをもらうとき、どうボールをタッチして、ターンをして、打つかというイメージできていて、自然と身体が動いたという感じです。すごくイメージ通りのゴールだったと思います。シュートの威力はなかったですけど、しっかりコースに流し込むことができました。やっぱり『チームが苦しいときに決めるのが自分だ』と思ってピッチに入りましたし、こういう勝てない状況の中で、『やるのは自分だ』と信じてプレイしました。それが結果につながってよかったです」

「2桁得点は、毎年の最低限のノルマ。2桁は絶対に取らないといけないと思っている数字です。もちろん、ここからどんどんゴールを取っていきたいですし、優勝するチームにはやっぱり2桁得点を取れる選手が何人か必要になってくると思っています。とりあえず2桁に行けたのはホッとしています。優勝へ向けてみんなで一つになれたというゴールになればいいなと思っています」

今季はここまでゴールとアシストを量産しているレアンドロ・ダミアンの活躍が目立ちがちだが、小林の存在も忘れてはならない。2位の横浜F・マリノスの猛追がある中、彼の経験や存在はフロンターレが連覇を成し遂げるための終盤戦のキーとなるはずだ。今後の活躍も目が離せない。

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