いずれはノイアーの領域に到達する? ドルトムントに加わった新進気鋭の守護神

今夏ドルトムントに加入したコベル photo/Getty Images

「将来的にはノイアーのレベルに……」

近年、優秀な若手が次々と頭角を現しているドルトムントだが、彼らにとって唯一の泣きどころとも言えるポジションがGKだった。これまでゴールマウスを守っていたロマン・ビュルキやマルヴィン・ヒッツも悪い選手ではないのだが、バイエルン・ミュンヘンに対抗するためにはどこか物足りない。彼らにそんな印象を抱いていた人は決して少なくないだろう。

しかし、2021-22シーズンはついにドルトムントのそんな悩みも解消されるのか。今夏、同クラブはシュツットガルトからスイス代表GKグレゴール・コベル(23)を獲得。ついに頼れる守護神となりうる選手の確保に成功したのだ。

データサイト『SofaScore』によると、2020-21シーズンのにおけるコベルのセーブ数(102回)やパス成功率(79.42%:962本中764本成功)はリーグでも上位。同サイトにおける1試合平均評価点も、昨季ブンデスで30試合以上に出場したGK中3番目に高い「6.93」だった。ポテンシャルは確かなものを秘めていると言ってよく、先日は独『SWR』も同選手のことを「千の手を持つモンスター。いずれはワールドクラスの守護神になるだろう」と評価している。うまく成長すれば、数年後にはブンデスを代表するGKとなっている可能性もあるだろう。
「まだノイアーと比較できるレベルに自分はない。特に、成し遂げた成功の部分で彼と僕は遠く離れているよ。でも、もちろん将来的にはノイアーのレベルにまで到達したいと思っている。それこそ、僕が掲げる最大の目標なんだ。彼は長きにわたって活躍しているし、世界でもトップクラスの評価を受けるGKだ。とてもリスペクトしているよ。彼のプレイからはインスピレーションを得ることもあるし、僕のモチベーションとなっていることは間違いない。本当に尊敬すべき存在さ」(ブンデスリーガ公式サイトより)

本人も、いずれはバイエルンで圧倒的な存在感を発揮するドイツ代表GKマヌエル・ノイアーのような守護神になりたいとこのように語っている。前線に優秀なタレントを多く抱えるドルトムントだが、さらに守備陣も安定すれば鬼に金棒。はたして、コベルは新天地で今後どこまで成長を果たすことができるのか。頼れる若きGKをスカッドに加え、ドルトムントは再びブンデスの覇権を奪いにかかる。

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