ランプティの成功例に続けるか 今夏チェルシーを飛び出した“18歳”への注目

今夏のサウサンプトン移籍が決定したリブラメント photo/Getty Images

昨季のアカデミー最優秀選手は新天地へ

2020-21シーズン、チェルシーを飛び出してその評価を一気に高めた右ウイングバック。そう聞けば、誰もが思い浮かべるのはブライトンに所属するDFタリク・ランプティだろう。競争の激しいブルーズで他の選手と出場機会を分け合うよりも、多くのプレイタイムを求めて中堅クラブへと活躍の場を移した同選手。この決断が功を奏し、同選手は今やプレミアでも屈指の右WBとして周囲に認知されるようになった。

所属クラブの変遷だけを見ればステップダウンに見えるかもしれないが、個人のキャリアとしては移籍の決断が大きく評価を上げることにつながったランプティ。ブライトンへの移籍は、まさに英断だったと言っていいだろう。そんななか、今夏もまたこのランプティの成功例に続く選手が出てくるのか。注目したいのは、先日チェルシーからサウサンプトンへの移籍が決定したU-20イングランド代表DFティノ・リブラメント(18)だ。

ランプティと同じく右SBや右WBを主戦場とするリブラメント。昨季はU-23カテゴリで公式戦26試合3ゴール10アシストを記録しており、同シーズンのアカデミー最優秀選手にも選ばれている逸材だ。積極的な攻め上がりを武器とし、ボールを受けてからクロスを上げるまでの動きも滑らか。ランプティと同じ流れで中堅クラブへと向かうだけでなく、その潜在能力も一級品であることからサウサンプトンでのブレイクには大きな期待がかかる。
「ティノを確保できたことは非常に嬉しく思っているよ。彼は国内でも最高の若手の一人だ。我々のほかにも興味を持っているクラブはあったが、最終的には争奪戦を制することができた。彼の活躍が今から楽しみだね」(英『Daily Mirorr』より)

サウサンプトンを指揮するラルフ・ハーゼンヒュットル監督も、リブラメントの才能には惚れ込んでいる様子。この口ぶりから察するに、新天地でリブラメントがそれなりの出場機会を与えられる可能性は高そうだ。チャンスさえ貰えれば活躍できるだけのポテンシャルは備えているだけに、今からブレイクの瞬間は待ち遠しい。

行き先こそ異なるものの、ランプティと似た形でブレイクを目指すリブラメント。はたして、18歳の若きサイドプレイヤーはこの挑戦を成功させることができるのか。リブラメントが新天地で存在感を発揮できるかどうかは、2021-22シーズンのプレミアにおいて一つの注目のポイントとなるはずだ。

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