リンガードの買い取りが難しそうなウェストハム 代わりとなれる3人の人材とは

来季のウェストハムはモイーズ監督の手腕にかかっている photo/Getty Images

彼を失うのは厳しいか

昨季は15-16シーズン以来となる一桁順位でフィニッシュしたウェストハム。指揮官であるデイビッド・モイーズの影響も大きいが、冬の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドから期限付き移籍で加入したMFジェシー・リンガードの活躍が昨季6位の順位まで押し上げた要因であると言える。

特に彼のアタッキングサードでの働きは素晴らしく、ドリブルで敵陣を切り裂くもよし、パスで好機を演出するもよしと、まさにチームに攻撃を一手に担う存在であった。

しかし、英『Sky Sports』によれば保有元の指揮官であるオーレ・グンナー・スールシャールは「彼はマンUの選手であり、私の計画に入っている」とコメントしており、買い取りを希望しているウェストハムからすれば受け入れがたい現実だ。

既存戦力で期待できるとすればMFパブロ・フォルナルスとFWサイード・ベンラーマ、FWジャロッド・ボーウェンあたりか。フォルナルスは昨季33試合に出場し、5ゴール4アシストとまずまずな成績を残している。後方からの組み立てや敵陣でのチャンスメイクと昨季は多岐にわたって奮闘していた彼だが、来季はアタッキングサードでの質が求められることになりそうだ。

個人での突破力といった部分でリンガードと被るのはフォルナルスではなくベンラーマだ。昨季は加入初年度ということもあり、途中出場が多かったが、その中でも1ゴール6アシストと存在感は発揮している。来季は今よりも結果が大事になってくる。

ボーウェンもベンラーマと同じく個での突破で強みを出せる選手だ。昨季の成績はリンガードに並ぶ13ゴールに関与しており、年齢もまだ24歳と今後に期待できる。しかし、どの選手もリンガードの攻撃面での創造性には並ぶことができず、苦労することになりそうだ。

リンガードの後釜の噂がまだ出ておらず、来季に不安が残るウェストハム。彼が抜けたとはいえ、攻撃陣には実力者が揃っているが、昨季のような成績を残すには誰かが一皮むける必要がありそうだ。

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