控えにするのは勿体ない アケに期待したい2年目の活躍

来季はどのポジションで起用されるのか photo/Getty Images

サイドバック、中盤とどのポジションでも使える選手だ

昨季プレミアリーグを制したマンチェスター・シティ。本来は中盤からゲームを組み立てる役割が本職であったイルカイ・ギュンドアンがストライカーとして覚醒するなど、優勝できた要因はいくつかあるが、その一つはセンターバックを中心とした守備陣の安定だろう。

新加入のルベン・ディアス、ジョン・ストーンズの安定感は素晴らしく、昨季はリーグ32失点と最少失点数を記録している。更に彼らの控えにはスペイン代表のアイメリック・ラポルトとオランダ代表のネイサン・アケが控えており、怪我で人員が不足し、戦力が低下する心配はしなくても良いだろう。

しかし、前述したアケとラポルトは控えに回すには惜しい人材であり、特にアケに関してはサイドバックやボランチも任せられるユーティリティ性を兼ね備えている。そうなれば、来季はセンターバック以外で試すのもありか。

候補として挙げられるのは左サイドバックとボランチだが、期待したいのはアンカーでの起用だ。現状のアンカーはロドリとフェルナンジーニョだが、フェルナンジーニョは1年のみの契約となっており、来季限りでチームを去ることになる。

そこでアケにフェルナンジーニョの役割であった守備的なアンカーでの成長に期待したい。ブライトンのイヴ・ビスマ獲得の話もあるが、既存戦力で補えればそれに越したことはない。

また、アケの足元でボールを扱う技術は既に中盤でもプレイできるレベルであり、彼のボール奪取力はフェルナンジーニョに匹敵するものがある。身長180cmと大柄ではないが、空中戦が強いのも評価できるポイントだ。来季も過密日程が予想され、控えにも出番が回るのは確実だ。そこで指揮官であるジョゼップ・グアルディオラはどのような起用を見せるのか、今後のマンCに試合に注目したい。

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