2021-22シーズン、プレミアリーグの覇権奪回を目指すリヴァプール。そのなかで、最も注目しておきたい選手は誰か。
おそらく、人によって答えはさまざまだろう。大怪我から復帰するDFフィルジル・ファン・ダイク、新加入のDFイブラヒマ・コナテ、失敗補強となりつつある現状の評価を覆したいMFナビ・ケイタ……。見るべきプレイヤーは多い。
しかし、前線では若手FWハーヴェイ・エリオット(18)に注目している人も多いのではないだろうか。ジェルダン・シャキリに移籍の噂が浮上しているなか、新たなモハメド・サラーのバックアップとして彼にかかる期待は大きい。エリオットがプレミアでどこまで通用するかによって、サラーの負担は大きく変わってくるはずだ。
昨季は武者修行先のブラックバーン(英2部)でリーグ戦41試合に出場し7ゴール11アシスト。そのポテンシャルの高さはすでに証明している。昨季攻撃陣に不安を抱えながらも現時点でリヴァプールにそこまでアタッカー補強の噂が聞こえてこないのは、エリオットに対する期待の表れとも言えるか。そんな期待に応えるべく、エリオットはサラーから様々なものを盗もうと必死なようだ。リヴァプールのアシスタントコーチを務めるペップ・リンダース氏によると、この19歳はピッチ外でもサラーと行動を共にしているのだという。
「この前、ハーヴェイとサラーがダイニングエリアで一緒に食事をしていたと聞いたよ。ハーヴェイは自分の皿に何枚かのパンといくつかの果物を置いて、サラーに何をどれだけ食べればいいか尋ねていたみたいだ。その後、ハーヴェイは私に言ってきたよ。『僕はいつも周囲の人々から学んでいるんだ』ってね。若手や新人を助けてくれる人はたくさんいる。このキャンプを通じて、チームが一体になっていると感じるよ。とてもいい感じだね」(英『talkSPORT』より)
常に成功者のアドバイスに耳を傾け、自身の糧にしているというエリオット。その才能に頼るだけでなく、しっかりと先輩たちの経験から学ぼうとする姿勢には好感が持てる。はたして、リヴァプール期待の新鋭FWは、2021-22シーズンにブレイクを果たすことができるのか。エリオットの新シーズンにおける成功に期待感は増すばかりだ。