実力者を揃えたのに昨季は10位 ベニテスに期待したい点取り屋の再生

ブラジル代表としてコパ・アメリカに出場したリシャルリソン photo/Getty Images

ハメス、カルバ―ト・ルーウィンと選手は揃っている

昨季はアランやハメス・ロドリゲスといった実力者をチームに加え、戦力アップに成功したエヴァートン。しかし、怪我人が重なり結局はシーズン10位でのフィニッシュと不甲斐ないシーズンとなった。また、来季こそは上位を目指そうと考えているうちに指揮官であるカルロ・アンチェロッティがレアル・マドリードに引き抜かれてしまった。

エヴァートンが選んだ監督はまさかのリヴァプール元指揮官のラファエル・ベニテス。この決定に多くのメディアが驚きの声を上げたが、エヴァートンとしてはベニテスに絶対の信頼を置いているのだろう。

やはり昨季は得点力不足が気になった。シーズン終了時で総得点数が47点だったが、これは上から数えて12番目の成績である。まずは前線にテコ入れが必要となる。

そこで期待が掛かるのはリシャルリソンか。2018年からエヴァートンに所属している彼だが、昨季は加入後のワースト記録となる7点でシーズンを終えている。それまでは13得点と二桁に乗せていただけに、スランプから抜け出してもらう必要がある。

彼がもっている攻撃力は既に満足のいくものだが、昨季はゴールまであと一歩が遠い印象であった。スピードを武器にした裏抜けや推進力のあるドリブルでボックス内に進入することもたやすく、来季はフィニッシュの改善を目指して欲しい。

新監督となったベニテスがどのような布陣を敷くか分からないが、リシャルリソンの使い方が来季エヴァートン浮上のカギとなるはずだ。

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