チームトップの3得点に関与のトーレス 好調スペインの原動力は若手の奮起にあり

躍進しているスペインの原動力となっているトーレス photo/Getty Images

今後のスペインを引っ張る存在となれるか

EURO2020もベスト4が出揃い終盤戦となってきた。イタリアとイングランドに関しては前評判通りだが、デンマーク、スペインは意外なところだ。

スペインに関しては力のあるチームだと言われていたが、過去の代表と比べると小粒感が否めず、ここまで残ると予想した人は少ないだろう。実際、序盤は点を取れず苦労していた印象だ。

では、なぜここまで勝ち上がってきたのか、一つは若手の奮起が要因となっているだろう。特に21歳となるフェラン・トーレスの活躍は見逃せない。

昨季、スペインのバレンシアからイングランドのマンチェスター・シティへ移籍したトーレス。シーズンを通して出場機会を得ることは出来なかったものの、終盤では本職ではない9番で得点能力が開花するなど、成長を掴んだシーズンとなった。

スペイン代表では9番ではなく、主に右ウイングでの起用となっているが、彼のドリブルでの突破は効いており、そこからの高精度クロスはスペインの武器となっている。また、得点に絡むことも多く、ここまで2ゴール1アシストとチームトップの3得点に絡む活躍だ。また、指揮官であるルイス・エンリケは右ウイングに彼を固定することなく、左ウイングや中央よりのポジションに配置することもあり、ユーティリティ性が高まってきている。

このように若くしてスペインの主力となっているトーレス。代表では18歳のペドリや20歳のエリック・ガルシアと共に今後のラ・ロハを背負う存在に成長して欲しい。

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