ハンガリーを変えるイタリア人指揮官の快進撃 10年目に見えてきたW杯

ハンガリー代表を指揮するマルコ・ロッシ photo/Getty Images

EUROで1番のサプライズ

現在イタリア代表を指揮するロベルト・マンチーニもそうだが、近年のサッカー界ではイタリア人指揮官が結果を残している。

今季インテルをスクデットへ導いたアントニオ・コンテ、新シーズンよりユヴェントスの指揮官に復帰するマッシミリアーノ・アッレグリも優秀なコーチとして世界から評価されている。さらにレスター・シティで奇跡のプレミアリーグ制覇を果たしたクラウディオ・ラニエリ、新シーズンからレアル・マドリードの指揮官に復帰するカルロ・アンチェロッティも現代を代表する名将として有名だ。

彼らに比べると知名度は低いが、もう1人忘れてはならないのがマルコ・ロッシだ。

マルコ・ロッシは、EURO2020で世界に衝撃を与えたハンガリー代表を指揮している56歳の指揮官だ。死のF組に入りながらフランス代表、ドイツ代表と引き分けるなど、ハンガリーの実力に驚いたサッカーファンは少なくないはず。

伊『Gazzetta dello Sport』にて、マルコ・ロッシはグループ最終戦で2-2と引き分けたドイツ戦後の気持ちについてこう語っている。

「ドイツ戦の夜は15分と眠れない奇妙なものだった。ドイツと引き分けてこのような感覚になるとは思わなかったよ。我々が上手くやったのは分かっているが、残念だった」

ドイツ戦は終盤まで2-1とリードしていたため、ハンガリーが決勝トーナメントに進む可能性もあった。まさか死の組を突破出来なかったことにハンガリー側がショックを受けるなど、大会前は誰も予想していなかったことだ。

マルコ・ロッシはイタリア国内のクラブで指導者を務めた後、2012年からハンガリーのブダペスト・ホンヴェードFCを指揮。1度離れた時期があったが、2015年から再び2年間同クラブを指揮し、2018年よりハンガリー代表の指揮官に就任した。

ハンガリーサッカー界との付き合いも長くなり、選手たちの特長も理解していることだろう。契約は2025年まで。目指すはもちろんワールドカップ出場だ。

「イタリアに戻ることは考えていない。ハンガリーサッカー界で重要なことが出来ればハッピーだ。ハンガリー代表との契約は2025年の12月まであるからね。2022年のワールドカップに出たいね」

今のハンガリーならば不可能な目標ではない。2012年からハンガリーで続いてきたマルコ・ロッシの仕事はちょうど10年となる2022年に大きな花を咲かせるのか。今回のEUROで世界から注目されるのは間違いない。

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