インテルでもミランでも大活躍 チャルハノールが目指すべき過去に両クラブで輝いた男たち

インテルとミランでスクデットを獲得したイブラヒモビッチ photo/Getty Images

同じ街のライバルクラブへ移籍

今季限りでミランを退団したハカン・チャルハノール。彼の動向は注目を集めたが、イタリア王者のインテルに加入を決めた。

今シーズンはリーグ戦の天王山でミラノ・ダービーを繰り広げるなど、セリエAを盛り上げた両クラブ。インテルはスクデット獲得となったものの、アントニオ・コンテ監督の退任と主力の流出が噂される中で、ライバルクラブから大きな補強を行った。

そんな同じ街に属する両クラブ間の移籍は少なくない。どちらのクラブにも所属したスター選手は何人もいる。チャルハノールの先輩たちは両クラブでどのようなキャリアを歩んでいるのか。またチャルハノールが目指すべきルートを示している選手はいるのだろうか。
古くはジュゼッペ・メアッツァがどちらのクラブにも所属しており、現在は両クラブが使用するスタジアムの正式名称となった。元ブラジル代表FWのロナウドもインテルで初年度に25ゴールを決めるなど活躍し、レアル・マドリードを経てミランへ加入。ミランでは結果を残すことはできなかった。クリスティアン・ヴィエリも、インテルでは得点王に輝いたものの、ミランでは結果を残せていない。

クランス・セードルフはインテルで苦しい時間を過ごすものの、ミラン移籍後はUEFAチャンピオンズリーグなど数多くのタイトル獲得に貢献。今季ユヴェントスの指揮官だったアンドレア・ピルロもインテルでは出場機会に恵まれず、ミランへ移籍してセードルフとともに一時代を築いた。

では両クラブで成功したといえる選手はいるのだろうか。1番に挙げられるのが、今もミランで活躍するズラタン・イブラヒモビッチだ。インテルではリーグ得点王に輝きリーグ4連覇に貢献すると、バルセロナを経て加入したミランでもスクデットを獲得。現在は39歳ながらミランとの契約を2022年6月まで延長している。現在サンパウロの監督を務めるエルナン・クレスポもチェルシーからレンタル移籍となったミランではCL準優勝までチームをけん引し、インテルではイブラヒモビッチとともにリーグ優勝を果たすなど成功した。

ミランで4シーズン、ウィングやトップ下で活躍したチャルハノールが目指すのは、イブラヒモビッチやクレスポのようなルートだろう。イブラヒモビッチは両クラブでリーグタイトルを獲得しているが、クレスポはミランでリーグ2位に終わった翌年にインテルでリーグチャンピオンに輝いている。チャルハノールも今季のミランでは、2位に終わりタイトルの獲得はできなかった。しかし新たに加入したイタリア王者で、大きな期待を背負うことだろう。イブラヒモビッチやクレスポのようになるのであれば、自身初となるスクデット獲得をチームにもたらすことが必要になるはずだ。来季は青黒のユニフォームに身をまとうチャルハノールにも注目したい。

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