グリーズマン失ったのに優勝 1年で華麗なる復活遂げた“シメオネ流”の凄さ

トロフィー掲げるアトレティコの選手たち photo/Getty Images

予想を超えた快進撃

ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードの時代は終わった。2019年の夏に彼らは1つの危機を迎え、そんな意見も見られるようになっていた。

その夏にはFWアントワーヌ・グリーズマンがバルセロナへ向かい、他にもDFリュカ・エルナンデスがバイエルンへ、MFロドリがマンチェスター・シティへ、DFディエゴ・ゴディンがインテルへ、DFファンフランがサンパウロへ向かうなど、シメオネ流を知る選手たちが相次いでチームを離れたのだ。

クラブ側もFWジョアン・フェリックスやMFマルコス・ジョレンテ、DFキーラン・トリッピアーら即戦力を数枚獲得したものの、グリーズマン退団の時点でアトレティコ弱体化は避けられないと諦めに近い感情を抱いたサポーターもいただろう。しかもグリーズマンが向かったのは直接のライバルであるバルセロナだ。ますますリーガ2強との力量が開くと考えられた。

しかし、あれから1年。シメオネ率いるアトレティコは逆にバルセロナからFWルイス・スアレスを迎え、序盤から安定した戦いで2020-21シーズンのリーガを制してしまった。今季は4バックだけでなく、[3-5-2]を使用するなど対戦相手に応じてシステムを変えていく柔軟性も披露。バルセロナとレアルの追撃を見事に振り切ってみせた。

バルセロナの85得点には届かないが、今季のアトレティコはレアルと並んでリーグ2位となる67得点を記録。守り切るだけでなく、攻撃面でも見事なパフォーマンスを披露した。主力を引き抜かれながらも、巧みな名補強と戦術で再びのリーガ制覇を実現したシメオネの手腕は絶賛されるべきだろう。

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