マンUもスパーズもガナーズも彼が欲しい 注目集めるリーグ・アン王者の右SB

今夏プレミア移籍の可能性が浮上しているチェリク photo/Getty Images

“ビッグ6”の3クラブが関心寄せる男

今夏、イングランド・プレミアリーグの各ビッグクラブが行う補強のなかで、注目を集めるのは右サイドバックのポジションだろう。マンチェスター・ユナイテッドはアーロン・ワン・ビサカの優秀な競争相手を探しており、トッテナムはセルジュ・オーリエの退団明言に伴って後釜を確保したい状況。そして、エクトル・ベジェリンに退団の可能性が浮上するアーセナルも、右SBは補強ポイントのひとつとして挙げられているポジションだ。

そんななか、この3クラブは優先的な獲得候補として、いずれも同じ選手をリストアップしているのか。彼らはリールに所属するトルコ代表DFゼキ・チェリク(24)を巡って、今夏大争奪戦を繰り広げる可能性があると英『Daily Mirror』が伝えている。

今季リーグ・アンで10シーズンぶりの優勝を成し遂げたリールにあって、絶対的な右SBのレギュラーとして君臨しているチェリク。守備面ではアグレッシブさが裏目に出て不用意なファウルを犯すことも少なくない同選手だが、その攻撃性能には目を見張るものがある。ショートパスを駆使した巧みなビルドアップと、巧みな緩急の使い分けで相手のプレスを剥がす技術は、リーグ・アンのなかでも一級品と言っていいだろう。
そんな優秀な右SBであるチェリクだが、『Daily Mirror』によると、リールが要求するとされる移籍金はなんと1300万ポンド(約20億円)程度とのこと。リーグ・アンでも屈指の実力者がこの価格で売り出されることとなれば、“ビッグ6”の3クラブが我先にと反応するのも無理はない。加えて、アクラフ・ハキミの放出が濃厚となっているインテルも、チェリクの獲得に興味を示しているという。あまり知名度こそないものの、トルコ代表DFは夏の移籍市場における主役となるかもしれない。

そういった状況のチェリクだが、彼の獲得により熱心なのはノースロンドンの2クラブか。英『Daily Mail』によると、マンUはチェリクよりも優先的にアトレティコ・マドリードのイングランド代表DFキーラン・トリッピアーの獲得を狙うとも。右SBの補強にそれなりの資金を用意できるとの情報もあり、チェリクにこだわる理由はないかもしれない。その一方で、トッテナムやアーセナルは可能な限り安価で補強を完了したい状況。両クラブともにノリッジのマックス・アーロンズにも関心を示しているとされるが、彼の予想される移籍金は4000万ポンド(約62億円)。コストパフォーマンスの観点からして、チェリクを確保しておきたい気持ちは強いはずだ。

リーグ・アンで暴れたトルコ代表DFを巡る争奪戦。はたして、このレースを制するのはどのクラブか。2021年夏の移籍市場で巻き起こるバトルには大いに注目したいところだ。

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