対戦相手も恐れる守備者を手放すな トゥヘルの下で輝くチェルシーの番人

チェルシーで再び輝きを取り戻しているリュディガー photo/Getty Images

ランパード時代は出場機会減少も

フランク・ランパード前政権下でこそ思うように出場機会を得ることができていなかったものの、今季途中にトーマス・トゥヘル監督が就任してからチェルシーでプレイタイムを伸ばしている守備者がいる。ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーだ。

「なぜランパードは彼を使わなかったのか」。近頃はSNS上でもそんな意見は散見される。それもそのはず、ここのところのリュディガーはチェルシー守備陣になくてはならぬ選手になっているといっていい。元来の持ち味である対人戦の強さや攻撃時におけるパスのテンポの良さなど、彼が入ることでブルーズは様々な恩恵を享受することとなっている。

来季限りで現行契約が満了を迎える関係上、今夏移籍の噂も浮上していたリュディガー。しかし、昨今のパフォーマンスを見る限り、チェルシーは彼を手放すべきではないだろう。絶対的存在感があるとまでは言えないかもしれないが、彼と同じレベルの代役を見つけるのはクラブにとって相当に骨が折れる作業となるはずだ。
「ギュンドアンやヴェルナーは対戦するのが嫌なプレイヤーだ。でも、リュディガーも非常に厄介な相手だよ。アーセナルでは誰もが彼と対峙するのを嫌がっている。攻守に優れた彼のような選手がいれば、チームは良い方向に向かうはずだ。相手としてはやりづらいことこの上ないけどね」(独『Sport1』より)

アーセナルに所属するGKベルント・レノが残したこのコメントからも、リュディガーがいかに相手にとって厄介な選手であるかは窺い知ることができる。やはり、彼は来季以降もブルーズにとって大切な戦力と言えるだろう。

『Sport1』によると、トゥヘル監督もリュディガーの残留を全面的に支持しているという。ランパード政権下でこそなかなか本領を発揮することができなかった同選手だが、ドイツ代表DFはこれからもロンドンで輝き続けることとなるか。来季はトゥヘル体制で開幕からプレミアリーグの覇権奪取を狙うブルーズに、28歳の守備者は欠かせない。

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