左サイドのハイパフォーマンスに刮目せよ セビージャDFが見せつけた攻撃性能

レアル戦で活躍を見せたアクーニャ photo/Getty Images

惜しくもレアル相手に引き分けとなったセビージャ

先日行われたリーガエスパニョーラ第35節セビージャ対レアル・マドリードの一戦は2-2の引き分けで幕を閉じた。この試合の裏では上位を争うバルセロナ対アトレティコ・マドリードの対戦も行われており、そちらもドローと上位4チームが勝ち点1を上乗せする結果となった。後半アディショナルタイムに追い付かれ、勝ち試合を落としたセビージャだが、左サイドバックで先発出場を果たしたマルコス・アクーニャの活躍が目立つ試合となった。

アルゼンチンのフェロカリル・オエステでキャリアをスタートさせたアクーニャは2017年にポルトガルのスポルティングCPで欧州初挑戦となり、今季からセビージャへ加入している。加入初年度でありながらも、指揮官であるフレン・ロペテギの信頼を得ており、ここまで公式戦34試合に出場している。

持ち味はなんといってもその高い突破力だろう。高い位置からプレスを仕掛けてくるレアルに対し、安定したパス精度で味方との連携での突破や鋭いドリブルでの個人での仕掛けと、高い位置を取る左サイドで相手の脅威となっていた。また、左足からの高精度なキックを自身の強みとしており、前線に上がった際は強烈なシュートを放つなどサイドバックに収まらない攻撃性能の高さを誇っている。

また守備面でも相手のアルバロ・オドリオソラが果敢に前線への上がりを見せていたが、アクーニャの良い守備もあり、自由にプレイさせていなかった。攻守に渡っての大きな貢献を見せるアクーニャの存在はスペインの3強と言われるチームに食らいついているセビージャの一つの原動力と言えるだろう。

年齢は29歳と若くはないアクーニャだが、今後の活躍にも期待できそうだ。

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