D・ルイスは来季もアーセナルに残るのか 迫り来る“世代交代”の波

今夏アーセナル退団の可能性が浮上しているD・ルイス photo/Getty Images

契約延長の可能性は低い?

今夏、アーセナルは次なる世代に舵を切ることとなるのだろうか。2020-21シーズンはここまでプレミアリーグで9位に甘んじることとなっている同クラブ。ミケル・アルテタ監督も試行錯誤を繰り返しているが、来季もこの成績のままではさすがにマズい。2021-22シーズン、ガナーズはなんらかの変化をつけねばならないだろう。

そんななかで、アーセナルは今夏大幅な世代交代をすべきとの論調も高まってきている。先日は英『Daily Mail』も、「新たなシーズンでアーセナルはスミス・ロウやブカヨ・サカ、マルティネッリなどの若手を中心に編成を組むべき」との見解を示している。FWピエール・エメリク・オバメヤン(31)やFWウィリアン(32)といった経験豊富な選手たちが鳴かず飛ばずなだけに、同メディアがそう主張するのも無理はないだろう。

そういった世代交代を求める声が大きくなっているなか、DFダビド・ルイス(33)の去就も雲行きが怪しくなってきた。英『football.london』によると、現時点でアーセナルが同選手との現行契約を延長する可能性は低くなっているという。今季も彼の繰り出すロングフィードはガナーズの良いアクセントとなっている印象も受けたが、なぜクラブは百戦錬磨の守備者を手放す方向に傾いているのか。
まず考えられるのは、やはり加齢による単純な運動能力の低下だろう。しかし、そのほかにも大きな理由はある。最大の要因となっている可能性が高いのは、ニースへレンタル移籍しているDFウィリアム・サリバ(20)の存在だ。

今季前半戦にアーセナルで出場機会を得られず、わずか半年でフランスに逆戻りすることとなってしまったサリバ。だが、彼はニースで安定したパフォーマンスを披露している。ここまでリーグ戦14試合に出場して、対峙した相手に許したドリブル突破はなんと“ゼロ”。クリア数(62回)や地上戦勝率(67.44%)、空中戦勝率(60.98%)でも印象的な数字を残しており、着実な成長を見せている。サリバの目処が立ったことで、D・ルイスはお役御免となったか。

サリバのほかにも、ドイツのシュツットガルトではDFコンスタンティノス・マヴロパノス(23)が躍動中。たしかに、来季彼ら2人をチームに戻すこととなれば、最終ラインはある程度計算が立つか。

今夏アーセナルが敢行するかもしれない“スカッド大刷新”。はたして、2021-22シーズンにガナーズのベテラン勢はどれほどチームに残っているのか。世代交代はもうすぐそこまで迫っているのかもしれない。

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