“ブルーノ封じ”遂行したトッテナムMF TOP4へのキーマンはDF陣を前から支える仕事人

スパーズの中盤を引き締めるホイビュルク(左) photo/Getty Images

マンUに敗れるも中盤を制圧

トッテナムはプレミアリーグ第31節にマンチェスター・ユナイテッドと対戦。ソン・フンミンのゴールで先制するものの、3得点を奪われて敗戦した。しかしこの試合でマンUのキープレイヤーであるブルーノ・フェルナンデスを最後まで封じ込め、得点を許さなかったピエール・エミール・ホイビュルク。彼こそトッテナムが来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得するためのキーマンだろう。

ホイビュルクはこの試合で幾度となくブルーノ・フェルナンデスの前へ立ちはだかり、タイトな守備で簡単にボールを前へ運ばせなかった。結局ブルーノ・フェルナンデスは守備に苦しみ違いを生み出すことはできず。90分にネマニャ・マティッチと交代した。

ポール・ポグバやエディソン・カバーニをつかまえきれずに失点を重ねたトッテナムだったが、もっとも危険なブルーノ・フェルナンデスには仕事をさせなかった。その背景にはホイビュルクの影の活躍が活きていた。『Sofa Score』によると、ホイビュルクはこの試合で、タックル数4回、インターセプトが1回、デュエルでの勝利8回を記録している。
今季全体を見ても、ホイビュルクはプレミアリーグでタックル数「86」とリーグトップの数値を挙げている。またデュエル勝利数が「186」、インターセプト回数が「39」と、チーム内で圧倒的な数値を誇る。最終ライン前に彼が存在していることで、トッテナムの守備に多大な影響を及ぼしているといえる(データはプレミアリーグ公式より)。

しかし、この試合は終了間際に課題も残った。96分にポグバに突破を許してしまい、グリーンウッドに得点を決められてしまった。ポグバの技術の高さが光ったシーンでもあるが、突破をストップすることができれば3失点目を防げた可能性もあるだろう。今後の課題点として成長を期待したい。

守備の要として最終ラインの前からチームを支えるホイビュルク。彼が相手のキーマンをシャットアウトすることで、守備の負担は大きく軽減するだろう。残り7試合となったプレミアリーグ。TOP4を目指す現在7位のトッテナムが、クリーンシートを続けて1つでも上の順位へ進むためには、彼の活躍が必須となるだろう。

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