チームの39ゴールのうち“24ゴール”を1人で奪う 突如目覚めた得点王候補

VVVで得点を量産するギアクマキス photo/Getty Images

昨季まで無名に近い選手だったが……

今季のオランダ・エールディヴィジは面白い。アヤックスが首位を走り、それをPSVが追いかけている流れは例年通りなのだが、興味深いのは得点ランキングだ。

現在得点ランキング1位に立っているのは、VVVフェンロでプレイする26歳のFWギオルゴス・ギアクマキスだ。

ギアクマキスはここまで24得点を奪っており、2位のフェイエノールトFWステーフェン・ベルハイス、PSVのFWドニエル・マレン(16得点)を大きく突き放している。
新たなスター候補誕生といったところだが、VVVは勝ち点22点で16位に沈んでいるクラブなのだ。降格を心配すべきクラブから得点王候補が出てきているのは非常に興味深い。

VVVはチーム全体でも39得点しか奪えていないため、その半分以上をギアクマキス1人で奪っていることになる。

185cmのサイズを誇るギリシャ代表のギアクマキスはボックス内からゴールを奪うワンタッチゴーラー型のストライカーだが、足下の技術が柔らかくフィニッシュのアイディアも多い。

その決定力は見事なのだが、面白いことに昨季までギアクマキスは目立つ存在ではなかった。2017-18シーズンからはギリシャ国内の名門AEKアテネに在籍していたが、48試合で奪った得点は僅か3点。

2019-20シーズンにはポーランドのグールニク・サブジェにもレンタル移籍したが、そこでも12試合で3点止まりだった。VVVには昨夏加入したのだが、エールディヴィジ1年目から驚愕の大ブレイクを果たすことになった。獲得したVVV側が1番驚いているかもしれない。

エールディヴィジで得点を量産した選手は欧州5大リーグのクラブに引き抜かれることも珍しくないが、ギリシャ代表の新たなエース候補であるギアクマキスのキャリアはどうなっていくのか。1シーズンで化けた男の今後に注目だ。

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