“ヴィエラの後継者”とも言われた男の苦悩 スペインでも取り戻せぬ評価

今季アトレティコで出場機会の獲得に苦しむトレイラ photo/Getty Images

今夏キャリアの岐路に立たされる可能性

アーセナルで出番を失い、出場機会を求めて昨夏アトレティコ・マドリードにやってきた南米産の守備的MF。しかし、スペインでも彼の過ごす苦しい時間は続いている。はたして今後、ウルグアイ代表MFルーカス・トレイラ(25)に立場逆転のチャンスはあるか。

2020年夏の移籍市場最終日に、アーセナルから1年間のレンタルでアトレティコに加入したトレイラ。しかし、現状このウルグアイ代表MFは新天地でもなかなかチャンスを掴むことができていない。今季はここまで公式22試合に出場するも、プレイタイムは合計でたったの629分。1試合平均で28.6分間の出場とは、なんとも寂しい数字と言えるだろう。かつてアーセナルファンの間で“パトリック・ヴィエラの後継者”とまで期待されていた選手とは思えないほど、トレイラの立場は厳しいものとなっている。

チームの精神的支柱であるMFコケとポジションを争うだけでなく、マルチタスクをこなせるMFマルコス・ジョレンテの存在やMFトマ・レマル復活の影響も大いに受けた。そのほか、トレイラに関しては今季のアトレティコがもはや守備だけのチームではなくなったことも大きかったのだろう。2020-21シーズンはシステムを変更し、要所要所でボールも握るようになった同クラブ。以前までの彼らであればトレイラの出場機会ももう少しあったのかもしれないが、チームのスタイル変更はウルグアイ代表MFにとって大きな向かい風となった。

とはいえ、そんな環境の変化を嘆いてばかりもいられない。この調子が続くようであれば、今夏アトレティコはほぼ確実に彼を手放すことになるだろう。失意のなかでアーセナルに復帰。そんなシナリオも見えてきた。しかし、英『Daily Mail』によると、アーセナルもトレイラを来季の戦力としてはカウントしていないとのこと。現状、同クラブの中盤には優秀な選手が揃っていることもあり、彼が復帰したところで余剰戦力になる可能性は決して低くない。無理もないことだろう。

これを受け、トレイラ側も一定数以上の出場が見込めないのであれば、今夏アーセナルを去るという決断を下したという。イングランドで下落してしまった評価を、スペインでもなかなか再浮上させることができていないウルグアイ代表MF。はたして、トレイラが再び輝く日はこの先訪れるのだろうか。南米産の中盤戦士は、今夏キャリアの岐路に立たされることとなりそうだ。

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