中盤からリズムを変える“バルサの指揮者” ブスケッツの輝きはいつまでも

今なおバルセロナにとって重要な存在であり続けるブスケッツ photo/Getty Images

若手台頭でも重要度はチーム最高級

2020-21シーズン、ロナルド・クーマン監督の下で新たな姿へ変身を遂げようとしているバルセロナ。中盤ではペドリ(18)やリキ・プッチ(21)といった若い選手も頭角を現し始め、同監督が目指す改革は徐々に実を結び始めているといっていいだろう。

しかし、そんな次の世代を見据え始めたバルサのなかでも、奮闘を続けているベテランMFがいる。中盤の底から試合を動かすセルヒオ・ブスケッツ(32)だ。

かつてシャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタと共に、バルセロナ“栄光の時代”を築き上げた同選手。近年はその影響力に翳りが見えると指摘された時期もあったが、ここ最近は以前の輝きを取り戻しているといっていい。特に現地時間21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第28節のレアル・ソシエダ戦におけるパフォーマンスは圧巻だった。

この試合、多くの場面でバルセロナの攻撃にスイッチを入れたブスケッツ。2ゴール1アシストを記録したFWリオネル・メッシに注目が集まりがちなものの、その大活躍の裏に彼の存在があったことは間違いない。先制点のシーンでは起点となったメッシに中央を割る縦パスを供給し、2点目のシーンでもビルドアップから攻撃のリズムを変えたのはこの男。そして4点目のシーンでも相手最終ライン裏に抜け出したメッシに、絶妙な浮き球でラストパスを送ったのはブスケッツだった。このソシエダ戦でバルセロナは最終的に6-1の大勝を収めたが、このテクニシャンが果たした貢献は間違いなく大きなものだった。

一つひとつのプレイに派手さはないかもしれない。しかし、ブスケッツは今なお“バルサの哲学”を体現する選手として大きな存在感を発揮している。やはりバルサにはこの男が必要。昨今のパフォーマンスを見て、改めてそう感じている人も少なくないはずだ。

「フットボールをしばらく見ていると、より分析的になるんだ。ブスケッツがバルセロナでプレイすると、彼らは機能する。素晴らしいプロフェッショナルだよ。僕も彼からは常に学んでいる。ブスケッツに疑いの余地はないね。僕は彼を称え続け、一緒にプレイするときにはその恩恵を受けるだけさ」(独『Spox』より)

かつてバルセロナで共にプレイしたリヴァプールMFチアゴ・アルカンタラも、ブスケッツに関してはこのような言葉を残している。次々と優秀な若手が台頭してきているバルセロナだが、華麗なパスワークを司る存在としてまだまだブスケッツは必要な選手。中盤の底から試合のリズムを変えるバルセロナの指揮者は、これからもピッチ上で最高級の輝きを放ち続けることだろう。

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