開幕から6連勝達成の名古屋
名古屋グランパスは21日に明治安田生命J1リーグで鹿島アントラーズと対戦。5連勝と絶好調のチームで、アウェイの地へと乗り込んだ。
試合開始後は中盤で互いの良さを潰し合う引き締まった展開に。ボールを奪って攻勢にまわるが前線の山崎凌吾や柿谷曜一朗らに収まらず、徐々に押し込まれる。しかし、丸山祐市を中心とした守備陣がディフェンシブサードで堅守を見せ、それに呼応した前線の選手が下がって体を張ってプレイ。シュートを打たせない。この全員守備がこの試合も堅固で、鹿島相手に枠内シュートを1に抑えた。
特にマテウスの攻守に渡る貢献は素晴らしく、守備では自慢のアジリティを生かして自陣での守備に貢献。前半守備に追われる時間が多くなるものの集中力を切らさず、決勝点となったセットプレイではキッカーを務めてチームに待望の1点をもたらした。
その後も早い寄せからボールを奪うと、素早く前進して失点に焦る鹿島陣地に進入。そこから繰り出される鋭いクロスは、触れば1点ものとなる好機を演出した。この一連の攻撃が、守る時間が長くなる名古屋にとって戦術的にも精神的にも大きなプレイになったことは間違いない。
しかし、この試合は決定機となるシーンは少なく、名古屋の枠内シュートは2本のみとなった。この試合ではいい時間に点を取れたこともあり、有利に試合を進めることができた。しかし、いつもそうなるわけではない。マテウスはここまでチーム得点王となる3点を記録しているが、より決定力を高める必要がありそうだ。
そんな名古屋は4月3日にFC東京をホームで迎え、白星を挙げれば7連勝と更に記録を伸ばすこととなる。攻守に躍動し、名古屋を勝たせるマテウスに注目したい。