リンガード、南野、ウーデゴー プレミア冬移籍で輝きを取り戻す選手たち

トッテナム戦では2点目をものにしたリンガード photo/Getty Images

新天地で出場機会を増やす

新型コロナウイルスの影響もあり、例年に比べると大物の移籍が少なかった印象のあるプレミアリーグの冬の移籍市場。そんな中で所属先で出番に恵まれなかったものの、移籍先で出番を与えられ本来の輝きを放ち始めている選手たちがいる。

その中の一人がジェシー・リンガードだ。2018年のロシアワールドカップに出場するなど活躍をみせた時期もあったが、近年マンチェスター・ユナイテッドではブルーノ・フェルナンデスの存在もあり出番が激減。冬の移籍市場でローンでウェストハムに加わった。

すると、かつての指揮官であるデイビッド・モイーズの元で躍動する。デビュー戦となった第22節のアストン・ヴィラ戦で2ゴールと結果を残すと、第25節のトッテナム戦でもゴールを奪うなど早速チームにフィット。マイケル・アントニオと組む前線のコンビは補完性も十分あり、ここまでチャンピオンズリーグ出場圏内の4位と奮闘するウェストハムにとってリンガードの存在は後半を戦う上で鍵となる存在だ。

リヴァプールからのレンタルでサウサンプトンに加わった南野拓実も移籍先で輝きを取り戻しつつある。モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネという高い壁の前に苦戦を強いられた状況を打破するべく、出場機会を求めて冬の移籍市場最終日にセインツに電撃移籍した。

ラルフ・ハーゼンヒュットルに[4-4-2]の2列目でポジションを与えられた南野は、ニューカッスルとのデビュー戦でゴールを記録すると、チェルシー戦ではエンゴロ・カンテに苦戦を強いられる中、巧みな裏への抜け出しから先制点を奪いビッグ6相手にチームの連敗を止める活躍を披露。オフ・ザ・ボールの動きなど課題は散見されるものの、ザルツブルク時代や日本代表で見せてきたバイタルエリアで得点に絡む持ち味をサウサンプトンで見せている。

レアル・マドリードからアーセナルに移籍したのがマルティン・ウーデゴー。昨季レアル・ソシエダでチームの中心を担う活躍を見せ復帰をはたしたノルウェー代表MFだが、ジネディーヌ・ジダンの信頼を得られずローンでイングランドに初上陸した。

ブレイクをはたしたエミール・スミス・ロウなどポジションを争うライバルがいる上に、初めてのプレミアリーグでのプレイにまだ適応中ではあるものの、徐々に出場時間を増やしている。フェネルバフチェに移籍したメスト・エジルのように左利きでゴール前での閃きや周りを活かす術に長けたウーデゴーが、タレントの揃ったアーセナルでどのような化学反応を起こすかは注目である。

サッカー選手のキャリアの中で、ビッグクラブに所属することが自らのステータスになったり夢や目標の一つとなることは確かだ。一方で、彼らのように自身が求められるチームでプレイする喜びを感じる場所を見つけるのも、また一つサッカー選手として目指すべきことなのかもしれない。

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