クロース、キミッヒら差し置いて“主役”へ 今夏ドイツを引っ張るべき覚醒の30歳

得点力が開花したギュンドアン(左) photo/Getty Images

代表の大舞台とは縁がなかったが……

2014年に行われたワールドカップ・ブラジル大会を制してから約6年半。ドイツ代表は迷走が続いている。

昨年11月にはネーションズリーグでスペイン代表に0-6のスコアで敗れるなど、ワールドカップ王者の輝きは消えてしまったようにも感じられる。

今夏に行われるEURO2020でこそ強豪復活といきたいところだが、そのキーマンとなるだろうか。期待したいのはマンチェスター・シティで爆発するMFイルカイ・ギュンドアンだ。
ドイツ代表の中盤ではトニ・クロースがゲームのリズムを作り、バイエルンでもコンビを組むジョシュア・キミッヒとレオン・ゴレツカが存在感を放っている。これまでは彼らの方が話題に上がる機会が多かったかもしれない。

しかし、今季はギュンドアンが主役だ。マンCで覚醒のシーズンを迎えており、リーグ戦で11得点を記録。もちろんマンCとドイツ代表ではスタイルに違いがあるが、代表を指揮するヨアヒム・レーヴはギュンドアンの能力を最大限活かせるようチームを構成していくべきだろう。

バイエルンに移籍したFWレロイ・サネ、チェルシーへ移籍したFWティモ・ヴェルナーら前線で苦戦している選手もいるため、中盤から得点に絡めるギュンドアンが代表のキーマンになる可能性も考えられる。

ドルトムント時代より天才肌のプレイヤーと評価されてきたが、2018年のワールドカップ・ロシア大会でも主力になりきれず、EURO2016と2014年のワールドカップ・ブラジル大会は怪我で離脱。EURO2012も全試合ベンチで過ごすなど、ギュンドアンは代表で中心選手になれなかった。

30歳の今夏こそ主役となれるか。やや遅れたが、ついに代表の舞台でブレイクする時がきた。

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