規格外の17歳MFが掲げた理想 ドルトムントの超新星が憧れた“2人”の伝説は

まだ17歳ながらドルトムントで主力としてプレイしているベリンガム photo/Getty Images

「僕にとってのヒーロー」

近年、欧州屈指の“若手軍団”としてのブランドを確立したドルトムント。FWジェイドン・サンチョ(20)やDFダン・アクセル・ザガドゥ(21)、DFアクラフ・ハキミ(22、現インテル)……。近年、同クラブでその才能が開花し、若くしてワールドクラスの評価を得た選手は多い。

そんなドルトムントで、またも巨大なポテンシャルを秘めたヤングタレントが暴れている。昨夏バーミンガムから加入したMFジュード・ベリンガムだ。まだ17歳ながら、今季すでに公式戦27試合に出場している同選手。加入直後は下部組織でプレイする可能性も囁かれたが、彼はトップチームでも十分通用することを証明している。

まだ17歳にもかかわらず、驚異の順応性で早くもチームの戦力となっているベリンガム。そんな攻守にわたって存在感を示す同選手の才能に対しては、各方面から「将来的にパトリック・ヴィエラ級になる」との評価も。実際、アーセナル時代にヴィエラ氏と共闘した経験を持つ元ドイツ代表GKイェンス・レーマン氏にまで、この17歳は「パトリックに近いものを感じた」と言わしめている。その将来に対する周囲の期待は、非常に大きいと言って差し支えないだろう。
しかし、ベリンガム本人がこれまでプレイスタイルの参考にしていたという選手は、また違ったレジェンドたちだったようだ。ブンデスリーガ公式サイトに対して、ドルトムントの超新星MFは自身が少年時代に憧れたスターについて次のように語っている。

「僕にとって、ウェイン・ルーニーとスティーブン・ジェラードは常に目標としていた選手だったね。幼い頃からチームとしてはバーミンガムのことが大好きだったけれど、ルーニーとジェラードのシャツだけは欲しいと思ったよ。とてもリスペクトする存在だし、彼らのプレイを真似することもある。この2人は僕にとってのヒーローなんだ」

幼い頃から憧れていた2人のレジェンドを明かしたベリンガム。はたして、ゆくゆくは彼自身もルーニーやジェラードのようなイングランドの伝説的な選手になることができるのだろうか。17歳のキャリアは始まったばかりだが、その将来には大きな期待がかかる。

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