ミラノダービーの運命を左右した“珍事” 劇的な展開を呼び込んだAT10分

交代の準備を進めるバレリ主審(右)とキッフィ第4審判(左)photo/Getty Images

主審が負傷により急遽交代

26日にコッパ・イタリア・準々決勝が行われ、インテルとACミランが激突。セリエAで好調な両チームによる今季2度目のミラノダービーは、“珍事”が運命を左右することとなった。

31分、ペナルティエリア右手前でボールを受けたズラタン・イブラヒモビッチが華麗なターンでエリア内へ侵入し、右足を振り抜く。これが逆サイドのポストに当たりながらゴールネットに吸い込まれ、ミランが先制に成功した。良い時間帯に先制点を奪ったことで、このままミランが試合を優位に進めるかと思ったたが、そうはいかない。貴重なゴールを奪ったイブラヒモビッチが45分、58分と立て続けにイエローカードをもらい、退場を余儀なくされ、数的不利な状況となってしまったのだ。

すると69分、パスでじわじわと相手を揺さぶり、右サイドの深い位置まで攻め込んだインテル。エリア内でニコロ・バレッラが倒される。VARを経てPKが与えられると、これをロメル・ルカクが落ち着いて沈め、試合を振り出しに戻した。

そして、運命を左右する珍事が起きたのは74分だった。この試合で笛を吹いていたパオロ・バレリ主審が左足のハムストリングを負傷。インテルの医療スタッフに治療をしてもらい続投を試みたが、やはり試合を捌くのは難しいようで、痛みで顔を歪めたバレリ主審は第4審判のダニエレ・キッフィ氏と急遽交代することに。この中断により、後半のアディショナルタイムはなんと10分もの時間が与えられると、試合終了間際に劇的な展開を呼び込むこととなったのだ。

後半のアディショナルタイムに突入した97分、インテルはペナルティエリア左手前の絶好の位置でFKをゲット。88分から途中出場を果たしていたFKの名手クリスティアン・エリクセンがこのキッカーを任されると、縦に落ちる鋭いシュートをゴール左隅に叩き込み、インテルが逆転に成功した。試合はこのまま終了し、2-1で勝利したインテルが準決勝へコマを進めている。イブラヒモビッチ退場の影響ももちろん大きかっただろうが、主審の負傷交代による試合の中断、そしてそれによって生まれた長時間のアディショナルタイムが運命を左右したのは間違いないだろう。

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