一時はファンから批判浴びるも
昨季終盤からそのパフォーマンスに関して、時にはファンから痛烈な批判を浴びることもあった。しかし、チェルシーですくすくと育つ21歳がブルーズの右サイドを支配している。2020-21シーズン、イングランド代表DFリース・ジェイムズの評価は着実に上昇中だ。
一時は緩慢な守備と望みの薄いクロスを数多く供給していたことで、チェルシーファンから痛烈な批判の言葉を浴びせられることもあったR・ジェイムズ。開幕直後は今夏ブライトンへ移籍したタリク・ランプティが好調だったこともあり、彼と比較されながら評価を落としている節もあった。
しかし、R・ジェイムズはそこから再び這い上がってきた。今季はここまでリーグ戦13試合に出場して1ゴール2アシストを記録。データサイト『WhoScored』による平均採点はチーム5位の「7.06」という高水準をキープしている。現地では2020-21シーズンのプレミア前半戦ベストイレブンに彼を選ぶメディアも少なくなく、彼はそのプレイで徐々に評価を取り戻していると言っていい。
そんなR・ジェイムズの活躍を英『football.london』も称えている。同メディアはそのなかでも同選手の守備面における大幅な改善を評価し、次のように綴っている。
「今季、R・ジェイムズはチェルシーにおけるファーストチョイスとしての地位を確立した。攻撃性能についてはさまざまな議論がなされてきたが、それも近頃は改善傾向にある。そして、最も注目したいのは守備面における成長だ。昨季まではPA内での対応や、反対サイドから供給される相手のクロスに不用心だった彼だが、今季はその問題の大部分を根絶しつつある」
まだ時折軽い守備を見せることもあるが、以前と比べれば見違えるほどに成長しているR・ジェイムズ。はたして、この21歳はこのまま順調にそのキャリアを形成していくこととなるのだろうか。ここのところチームの調子は芳しくないが、チェルシーにもう一度エンジンをかけるのはこの男かもしれない。