195分に1点関与の寂しき“8900万ポンドMF” ポグバの評価は難しい

ポグバのポテンシャルは大きいが…… photo/Getty Images

ブルーノ・フェルナンデスとの比較で変わる評価

フランス代表の主力として2018ロシアワールドカップを制覇するなど派手な経歴の持ち主ではあるが、果たしてマンチェスター・ユナイテッド所属MFポール・ポグバはワールドクラスのMFなのか。今となっては意見が分かれるのではないだろうか。2016年には8900万ポンドもの移籍金でユヴェントスからマンUに復帰したが、ここまで移籍金に見合う働きをしているかは微妙なところだ。

ポグバを攻撃的なMFと評価する場合、やや得点に関与する力が物足りない。リーグ戦で二桁得点を奪ったのは13得点を記録した2018-19シーズンのみで、昨季は1得点しか奪えなかった。今季も前節ウェストハム戦でようやく1点目が生まれたばかり。得点力の方は平均的と言い切ってもいいだろう。

なぜポグバの能力に疑問を抱くのか。それはスポルティング・リスボンからMFブルーノ・フェルナンデスがやってきた影響が大きい。同じく攻撃で違いを生みだすMFとしてブルーノ・フェルナンデスの得点に関与する力はずば抜けている。

ポグバは2016年にマンUへ復帰してから通算171試合に出場し、34得点35アシストの成績だ。プレイタイムは1万482分間で、195分に1点のペースで得点に関与していることになる。1試合平均では0.41点の関与だ。

驚異的なペースで得点に絡むブルーノ・フェルナンデス photo/Getty Images

攻撃的MFとしてはブルーノ・フェルナンデスが上

一方でブルーノ・フェルナンデスはペースが速い。マンUに加入してからの39試合で早くも23得点14アシストを記録しており、このペースならば早々にポグバの数字を得点とアシストの両方で上回るだろう。フェルナンデスは3077分間プレイしているため、時間にすると83分に1点のペースで得点に関与していることになる。攻撃面の能力ではブルーノ・フェルナンデスがポグバを大きくリードしている格好だ。

またポグバはユヴェントスでプレイしていた頃の方が良かったと言われることもあるが、ユヴェントス時代の成績も今とあまり変わらない。ユヴェントスでは通算178試合に出場し、34得点40アシスト。アシスト数は当時の方が僅かに多いが、得点数は今と同じだ。試合数もほぼ同じとなっているため、得点力に関しては年齢を重ねても大幅にアップしているとは言えないか。

ボランチ、3センターの左、トップ下など、ポグバはポジションに左右されやすい選手でもある。マンUへ復帰してからポグバのベストポジションを巡る議論は何度も行われており、やや起用法が難しい選手とも言える。

ポグバは過大評価されていると感じるサッカーファンもいるだろうが、果たして8900万ポンドもの移籍金に見合う選手だったのか。一貫性に欠ける部分があるのは間違いなく、誰もが納得するワールドクラスのMFとは言えないだろう。

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