アザール、デ・ブライネらに続け ベルギー“新・黄金世代”を作れる男たち

ドリブルを得意とするドク(左) photo/Getty Images

ここで流れを止めるわけにはいかない

今のベルギー代表は黄金世代と呼ばれており、エデン・アザールからケビン・デ・ブライネ、ティボー・クルトワ、ロメル・ルカクなど、ワールドクラスのプレイヤーが同じ世代に集結している。これだけのタレントが揃ったのは奇跡的で、何とかEURO2020か2022カタールワールドカップでトロフィーが欲しい。

ただ、ベルギーも今の躍進を終えるつもりはないだろう。アザール、デ・ブライネら20代後半に突入した選手たちに代わる後継者を育て、世界の強豪であり続けようとするはずだ。

すでに興味深いタレントは出てきている。アザールと同じウイングの位置ではミランでブレイクの兆しを見せる21歳のアレクシス・サレマーカーズ、今季よりフランスのレンヌに活躍の場を移した18歳のFWジェレミー・ドクに注目したい。2人ともA代表デビューを果たしており、ベルギーの次世代を担うタレントになることが求められている。

特に興味深いのはドクだ。ビッグクラブも関心を寄せるドクはアザールのような天才肌に近いプレイヤーであり、移籍したレンヌでもリーグ戦で1試合平均2.6回のドリブルを記録するなど持ち味を発揮し始めている。これはリーグ・アンで5番目の数字となっており、自慢の突破力は欧州5大リーグでも十分に通用するレベルだ。まだ得点を決めていないのが残念だが、その課題を克服できればワールドクラスのアタッカーへの道が見えてくる。

クラブ・ブルージュで活躍するデ・ケテラエル photo/Getty Images

まだまだ楽しみな若手はいる

センターフォワードの位置では23歳のドディ・ルケバキオに期待がかかる。今年11月のスイス代表戦でA代表デビューを飾ったルケバキオは、187cmとサイズのある大型アタッカーだ。現在はブンデスリーガのヘルタ・ベルリンでプレイしており、2018-19シーズンにはバイエルン相手にハットトリックを記録するなど意外性あるストライカーだ。サイズ的にはルカクに近いものがあり、171cmと小柄なドクとは違う能力を代表にプラスすることが期待される。

他にも最終ラインではジュピラー・プロ・リーグにて全体で10番目に多い1試合平均2.3回のインターセプトを記録するなどベルギーの名門アンデルレヒトで技を磨く21歳のDFハンネス・デルクロワ、同じくアンデルレヒトにて指揮官のヴァンサン・コンパニとも比較されている18歳のDFマルコ・カナ、ケルンでポジションを確保している21歳のDFセバスティアン・ボルナウらがヤン・ヴェルトンゲンやトビー・アルデルヴァイレルトらに続く次世代センターバック候補だ。年齢的には2022年のワールドカップが終わったあたりで彼らが主力となってくれば理想的か。

そして最後に、中盤で今注目を集めているクラブ・ブルージュ所属の19歳MFチャールズ・デ・ケテラエルだ。セントラルMFから攻撃的MFまでをこなすデ・ケテラエルは今季チャンピオンズリーグで2得点を挙げるなどブレイク。伊『Calciomercato』によれば、ミランやアタランタが関心を示しているという。ベルギーの選手らしく192cmとサイズも抜群で、19歳ながらA代表デビューも果たした。ミランはサレマーカーズに続くベルギーの金の卵と期待しているようだが、ベルギーサッカー界としても現ドルトムントのアクセル・ヴィツェル、エヴァートンやマンチェスター・ユナイテッドで活躍したマルアン・フェライニらに続く大型MFへ成長してくれれば申し分ない。

EURO2020予選やネーションズリーグでも盤石の戦いを見せたベルギーは、代表監督のロベルト・マルティネスが積極的に若手を招集して経験を積ませている。世代交代への動きは確実に加速しており、黄金世代だけで終わらせてしまわないためにもドクやルケバキオ、欧州5大リーグ参戦も近いであろうデ・ケテラエルら次の世代にも成長してもらいたいところだ。

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