136回のドリブル成功させた“ザハの弟子”も 恐怖のドリブル集団が面白い

クリスタル・パレスへ加入したエゼ photo/Getty Images

個の能力は見る者を魅了する

サッカーの醍醐味の1つといえば、ドリブルだ。プロの選手には魅せるプレイも求められており、今でもドリブラーは人気が高い。

イングランド・プレミアリーグの中で興味深いドリブル集団といえば、やはりクリスタル・パレスだろう。ここには近年のプレミアを代表するドリブラーであるFWウィルフリード・ザハがいる。

ただ、今季のクリスタル・パレスはもっと面白い。ザハと同じようにドリブル突破を得意とするアタッカーがもう1枚加わったのだ。

その選手の名は、イングランド2部のQPRから加入した22歳のMFエベレチ・エゼだ。

エゼは昨季2部で136回もドリブルを成功させたことで話題となった選手で、攻撃的MFからウイングまでこなす。その突破力はさっそくクリスタル・パレスで発揮されており、データサイト『WhoScored』によれば今季ここまでリーグ戦で19回のドリブルを成功させている。これは15回のザハも抑えてチームトップだ。

今季のザハはセンターフォワードの位置でもプレイしており、ドリブルよりもゴールでチームに貢献する機会が増えている。昨季はリーグ戦4得点だったが、今季はすでに7得点を記録。2018-19シーズンに記録した10得点を超える可能性があり、今季のザハはドリブラーでもあり、ゴールゲッターでもあると言えるかもしれない。

また、クリスタル・パレスには同じくドリブルを得意とするレフティーのアンドロス・タウンゼントもおり、タウンゼントもザハより多い16回のドリブルを成功させている。中央のザハ、左のエゼ、右のタウンゼントと好調を維持している時のクリスタル・パレスはなかなかに面白く、まさに恐怖のドリブル集団といった趣だ。ドリブラーは単独でもチャンスを作れるところに利点があるため、チーム戦術が奏功しない苦しい局面でも打開できるのは大きな強みと言える。

もちろん、ドリブラーたちの攻撃力が爆発する局面も見られる。クリスタル・パレスは今節WBAを5-1で粉砕した。そして、ザハの2点目をアシストしたのはエゼだった。22歳のエゼから28歳のザハへ。同じドリブルを得意とするアタッカーとしてエゼはザハの弟子とも言えるが、エゼもプレミアリーグを代表するドリブラーへと成長していくのか。

前線には190cmのサイズを誇るクリスティアン・ベンテケもおり、テクニカルなドリブルによるサイド突破からのクロスという戦い方もできる。中堅クラブながら、強豪をも脅かす攻撃力は備わっているはず。順位は11位と物足りないが、個で仕掛けられるクリスタル・パレスの攻撃陣に注目してみるのも悪くないだろう。

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