新加入FWの順応はなぜここまで早かった ジョタを支えるウルブズでの経験

リヴァプールで好調をキープするジョタ photo/Getty Images

新天地のリヴァプールで大暴れ

リヴァプールの新戦力が元気だ。現在、同クラブで絶好調と言っていい活躍を披露しているのは、今夏ウォルバーハンプトンから加入したポルトガル代表FWディオゴ・ジョタ。加入から公式戦10試合で7ゴールを挙げている彼に、大きな期待感を持っているファンは多いだろう。

現地時間3日に行われたチャンピオンズリーグGL第3節のアタランタ戦では、65分間のプレイでハットトリックも達成してみせたジョタ。現状ロベルト・フィルミーノが不調に陥っていることもあり、現地ではセンターフォワードの序列が入れ替わるのではとの意見も出てきている。昨季までリヴァプールの大黒柱として、前線ユニットの中央に君臨していたブラジル代表FWを脅かす存在となった同選手。移籍金は4500万ポンド(約61億円)にも及んだとされているが、現在の躍動ぶりはその金額に見合うものと言っていい。

では、そんなジョタはなぜ新天地でここまですんなりと結果を残すことができているのだろうか。英『BT Sport』で解説員を務める元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、その理由として前所属クラブのゲームモデルがリヴァプールに近かったという点が大きかったと主張。同氏はウォルバーハンプトンでの経験が今のジョタを輝かせていると次のように語った。
「ジョタがすぐにリヴァプールへ馴染んだのは、昨季までウルブズでプレイしていたことも大きいと思うよ。彼らはリヴァプールと同じくらい速く、そして攻撃的なゲームプランを持ってプレイしているからね。ジョタは狭いスペースに追いやられた際にどう対処すべきかというトレーニングもウルブズで積んでいたはずだ。間違いなく、速攻を売りとするチームでの経験が今に活きている。どんな状況でもそれを打開する方法があるということを仕込まれているのさ。彼のプレイを見ていて、それが滲み出ているシーンは多い」

手数をかけずに相手ゴールへと迫るスタイルはリヴァプールの真骨頂。短時間でプレスを剥がす術をすでに習得していたジョタにとって、昨季プレミア王者は理想の新天地だったというわけか。英『Daily Mirror』もジョタの状況判断の良さにはかなり高い評価を与えていおり、その能力について「一朝一夕で身につくものではない」との賛辞を送っている。

ジョタがリヴァプールで大活躍を披露できているのは決して偶然でない。はたして、ここからポルトガル代表FWは新天地でどれほど得点を積み重ねていくのだろうか。前所属チームでの経験を武器に、ジョタの躍動は止まらない。

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