今季のセリエA主役はミラン? 守備の要もチームの日々の成長に手応え

ミランの守備を牽引するケアー photo/Getty Images

「間違いなくレベルを上げ続けている」

ACミランに所属するデンマーク代表DFシモン・ケアーも、チームの成長や進化に手応えを感じているようだ。

近年苦しい戦いを強いられ、スクデット争いどころか、TOP5入りを逃すことも少なくなかったミラン。チームの立て直しを図るために、たび重なる指揮官の交代や積極補強を行うも、なかなか報われずにいた。しかし、昨年10月にステファノ・ピオリを新指揮官に招聘し、今年1月にクラブのレジェンドであるズラタン・イブラヒモビッチが復帰を果たすと、これまでの低迷が嘘だったかのように状況が一変する。

衰え知らずの怪物イブラヒモビッチが復帰して以降、ミランの公式戦での黒星はわずかに2つ。3月8日に行われたジェノア戦(1-2)を最後に、半年以上も負けがないのだ(22試合16勝6分)。その間、守備陣は1試合あたりの平均失点数を1点以下に抑えており、攻撃陣も現在11試合連続複数得点中と、攻守ともに絶好調。その結果、今季はインテルとのミラノダービーに勝利するなど見事にスタートダッシュを決め、セリエA第5節終了時点で首位に立っている(4勝1分)。
イブラヒモビッチと同じく冬の移籍市場で加入し、今季ミラン2年目を迎えたケアー。今やミランに欠かせない守備の要となっているが同選手が伊『sky sport』のインタビューに応じ、次のようなコメントを残している。

「もう楽しくない日々になるのであれば、僕はフットボールをやめるだろう。僕はこのスポーツが好きで、ミランに来るのはいつも夢だった。試合に勝つと、ゆっくりと自信が身についてくるんだ。僕らは改善してきているし、チームも成長し続けている。コーチたちも素晴らしい仕事をしてくれているよ。僕たちは間違いなくレベルを上げ続けている」

まだまだ2020-21シーズンは始まったばかりだが、日に日に進化を続け、自信を深めるミランの選手たち。再び“赤と黒”がイタリアの主役になる日が来るかもしれない。序盤戦の勢いそのままに、シーズンを走り抜けることができるのか、今後の戦いにも注目だ。

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