いよいよパズルのピースは揃ったか アーセナルが手に入れた“水を運ぶ人”

アーセナルに加入するパルティ photo/Getty Images

ボール回収に秀でた中盤戦士

一時は獲得の可能性が立ち消えたかにも思えたが、最終的にアーセナルは今夏移籍市場でかねてより獲得を狙っていたとされるアトレティコ・マドリードのガーナ代表MFトーマス・パルティを確保することに成功した。5000万ユーロ(約62億円)という移籍金は決して小さくない出費だが、中盤に実力者を求めていた同クラブにとってパルティの獲得は良い買い物だったと言えるだろう。

これでひとまず、ミケル・アルテタ監督が目指すチームのベースは構築できるようになったか。FWウィリアン、DFガブリエウ・マガリャンイス、そしてMFにパルティ。各ポジションの軸となる部分に新たな血を加えたことで、アーセナルはさらなる進化を遂げることに期待がかかる。

そんな新加入MFは、周囲の期待通りアーセナルの中盤をさらに上のレベルへと押し上げる。そうお墨付きを与えるのは、ガーナ代表でパルティを指導するアブラハム・グラント氏。英『THE Sun』のインタビューに登場した同氏は、教え子がアルテタ監督のチームに間違いなく適合すると相当な自信を覗かせながら次のように語っている。

「私はトーマスを初めて見た時から、非常に身体が強く、ボールの扱いに長けている選手だと思ったよ。そしてゲームについての理解も深かった。彼はまだ経験が少なかった時代から自分が何をする必要があるか、どこが適切なポジションかを常に考えていた。その解決策を考え出す方法も知っていたね。ピッチ外でも素晴らしいキャラクターを持っているよ。彼さえいれば、チームはいつでも最高の状態となる」

「トーマスの獲得は、アーセナルにとって完璧と言えるものになるだろう。彼のボールを回収する能力は素晴らしい。きっと、アルテタが目指すチームにとってピッタリな存在となるはずだ。中央でボールを奪い取り、その後は常に正しく前方へパスを供給する。ピッチ全体を見渡すことができ、戦術的にも訓練されているから、チームを大いに助けてくれるに違いない。アトレティコ時代同様、彼はアーセナルに大きな違いをもたらすだろう。トーマスは、まさにアーセナルが求めていた人材と言える」

アーセナルが展開するポゼッションスタイルの開始地点として、獅子奮迅の活躍に期待がかかるパルティ。はたして、この27歳はどこまでそのボール奪取力をアーセナルで見せつけることができるのだろうか。ガナーズが確保した“水を運ぶ人”。アルテタ・サッカーというパズルに必要なピースはこれで全て揃ったはず。近年プレミアで影響力を失いつつあった名門だが、いよいよ逆襲の時が近づいている。

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