エメリの采配に疑問の声は続く
今季開幕から5試合続けてベンチスタート。ビジャレアルにレンタル移籍したMF久保建英の船出はやや厳しいものとなっている。
試合が終わるたびに次のゲームでは久保を先発起用するべきとの意見が出るのだが、指揮官ウナイ・エメリは頑なだ。久保には10~15分ほどプレイタイムを与える展開が続いており、日本のサッカーファンとしてはモヤモヤが残る。
先日のアトレティコ・マドリード戦では85分からの5分間しかプレイタイムが与えられなかったが、米『ESPN』はエメリが少しばかり保守的な指揮官との見方も示している。アトレティコを格上と考えるならば、勝ち点1を目指して無難な戦いをするのが賢明だ。わざわざ久保を先発起用する必要はない。
問題はその姿勢がいつ変わるのか。同メディアは久保のスキル、スピード、テクニック豊かなドリブルなどを考慮すると、ビジャレアルで4、5番目の実力者とまで絶賛している。サンティ・カソルラが去った今、久保はチームでもトップレベルのチャンスメイカーと言っていいはず。プレイタイムさえあれば、もっとチャンスを増やしてくれるだろう。
同メディアも、久保に時間を与えるべきとの考えだ。途中出場からは毎試合のように印象的なプレイを見せているため、そのクオリティは十分にアピールできているはずだ。
今後もバルセロナやアトレティコのような格上と対戦する際にエメリが保守的な姿勢を貫くならば、久保が先発の座を掴むのは簡単ではないかもしれない。所属元のレアルも久保の起用法を気にかけているはずだが、いつ初先発のチャンスはくるのか。
昨季のマジョルカでも最初は途中出場がメインだったが、9月25日のアトレティコ戦で初先発&初フル出場を飾っている。今季もそろそろ初先発のチャンスが欲しいところで、10月末には昇格組・カディスとのゲームも予定されている。こうした格下とのゲームから先発のチャンスを与えてほしいところだ。