育成の名門・ドルトムントで大ブレイクを果たし、レアル・マドリードからレンタルされていた2年間でその評価を一気に上昇させた選手がいる。21歳のモロッコ代表DFアクラフ・ハキミのことだ。
特に昨季はウイングバックとして大暴れし、その圧倒的な攻撃力でブンデスリーガの右サイドを支配してみせたハキミ。非常にスピードに優れた選手で、2019-20シーズンはブンデスで最高時速36.48kmという驚異のスプリント速度を叩き出している。バイエルン・ミュンヘンの左サイドバックを務めるアルフォンソ・デイビスと並び、彼は昨季ブンデスにおけるスピードスターの代表格と言えたことは間違いない。それにしても、レアルから武者修行に出された2年間でここまでの選手に成長するとは。おそらく予想していた人はそこまで多くなかったことだろう。
そんなハキミが次の活躍の場として選んだのがセリエAのインテルだ。しかし、一体なぜこのモロッコ代表DFは新天地にネッラズーリを選んだのだろうか。その理由を本人は次のように語っている。スペイン『as』が伝えた。
「監督のスタイルや、トレーニングの方法が僕にマッチすると思ってインテルを選んだんだ。僕にとっても、インテルにとってもこの移籍は嬉しいことだったんじゃないかな。スクデット獲得のためにも、精一杯チームを助けたいと思っているよ。コンテ監督は素晴らしい指揮官だと思う。彼には競争力があり、チームとファンにもその情熱は伝わってくる。その気持ちが試合を動かすこともあるね」
「それから、昨季ドルトムントで[3-5-2]を経験しているのも大きかった。僕はこのシステムにかなり適合する選手だと思うよ。このチームには資質がある。それを維持した上で、僕は全力でチームのサポートをするつもりさ。セリエAはブンデスよりもより戦術的なリーグだと思う。ここでさらなる成長を遂げたいと思っているよ」
コンテ監督の熱意や、彼の使用するシステムに馴染みがあることが今回の加入における最大の決め手になったとハキミ。はたして昨季ドイツで大活躍を披露した“爆速の翼”は、自身に適した環境と見込んだ新天地でも継続して最高級のパフォーマンスを披露することができるのだろうか。今度はイタリアでハキミの爆速スプリントが炸裂する。
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