[MIXゾーン]連敗ストップのベルマーレが取り戻しつつある“強み” 神戸戦で差し込んだ光明とは

神戸戦で貴重な先制ゴールを挙げた大岩 photo/Getty Images

蘇りつつある“分厚い攻め”

5日に行われたJ1リーグ第14節で、ヴィッセル神戸に1-1で引き分けた湘南ベルマーレ。第7節以降のリーグ戦で6連敗、今年の同リーグ13試合消化時点で1勝2分け10敗の最下位という苦境に陥っているものの(第12節は延期)、神戸戦の試合内容は今後の浮上の可能性を感じさせるものだった。

この試合でベルマーレの選手たちが前面に押し出したのは、曺貴裁(チョウ・キジェ)前監督時代より強みとしてきた縦に速い攻撃と、マイボール時にセンターバックがオーバーラップするほどの分厚い攻め。[3-1-4-2]という布陣の2トップと、インサイドハーフを起点にハイプレスを仕掛ける点は前の試合までと変わらなかったが、神戸戦では縦パスやロングボールを多用して極力速く相手ゴールに迫るという原則や、攻撃に惜しみなく人数をかけるという姿勢がより鮮明になっていた。大野和成と大岩一貴の両センターバックが見せた敵陣への攻め上がりもチームの攻撃の活性化に繋がり、後半5分にはカウンターに参加した大岩が技ありのヘディングシュートを放ち、チームに貴重な先制点をもたらした。

大岩は神戸戦終了後に行われたオンライン会見で自身のゴールを振り返るとともに、チームの守備に関する手応えを口にしている。

「先制ゴールの場面はあまり覚えてないんですけど、みんなで良いボールの取り方ができて、良いボールも来たので、入ってよかったです。(スペースが)空いていたら(自分でボールを)運べということは監督からも言われていて、そういう練習もしましたし、その成果が出たのかなと思います」

「(守備に関しては)前節、前々節も多少できていたと思うんですけど、なるべくみんなでボールに行ける時には行って、高い位置で引っ掛けてみんなで(前へ)出ていくというのは、今日はよりできていたと思います。ただ、ちょっとした隙が失点に繋がってしまうと思うので、引き締めてやっていきたいと思います」

ボールホルダーを追い越すランニングがチーム全体として少ない試合や、自陣での余分な横パスによって攻撃に時間がかかり、相手に守備陣形を整えられてしまうケースが度々見受けられた今季序盤のベルマーレ。「自分たちがボールを奪った後に、相手がすぐに取りに来なければウチ(の攻め)もゆっくりしてしまうことが連敗中に多かったので、(みんなで前へ)出ていくという、湘南が“本来持っている部分”をもっとやらなければいけないとトレーニングのなかで確認しました」と、浮嶋敏監督が神戸戦直前のフラッシュインタビューで明かしていたが、今節や第12節のFC東京戦で速攻から何度かチャンスを作るなど、前監督時代に得意としてきた攻撃の形が蘇りつつある。今回の連敗ストップを、浮上のきっかけとすることができるだろうか。

 
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