ドルトムントの“新たな神童”をご存知だろうか。同クラブではこれまでも多くのヤングタレントがその才能を開花させてきたが、またブレイクの予感を漂わせているヤングスターがいる。
その選手とは15歳のFWユウスファ・ムココだ。今季は飛び級でプレイしたU-19カテゴリにおいて、わずか20試合34ゴールを記録している同選手。そんな彼はブンデスリーガの年齢規定が改正されたことを受けて、16歳の誕生日を迎える今年11月に公式戦デビューを果たすことが濃厚だ。すでに6月からトップチームの練習には参加しており、現在スイスで行われているオフのトレーニングキャンプにも帯同中。今からこの“新たな神童”のデビューを待ちわびているファンも多いだろう。
しかし、ムココにはトップチームでデビューを果たす前に1つだけ下部組織でやっておきたいことがあるという。独『Bild』のインタビューにて、それについて語ったムココ。どうやら、彼はトップへ昇格する前にユース通算200ゴールの大台を突破しておきたいと考えているようだ。現在のキャンプの雰囲気を語るとともに、ムココは次のように語っている。
「ウカシュ・ピシュチェクは僕のことをかなり助けてくれているよ。エムレ・チャンやユリアン・ブラントもそうだね。みんな僕をサポートしてくれるんだ。ピシュチェクには『とにかく楽しんで、自分らしくプレイしてみよう。僕らのようなプロ選手を恐れないでくれ』って言われたよ」
「もちろん、チームの一員でありながらも出場できないというのは僕にとって不思議なものだね。だけど11月まではU-19で過ごすつもりだよ。僕はそこで200ゴールを達成したいんだ」
前所属のザンクト・パウリ時代も含めて、これまで下部組織で通算183ゴールを奪っているムココ。残り17ゴールと迫った大台の突破には、本人もかなり関心を抱いている様子だ。はたして、ドルトムントのNEXTブレイク候補は最高峰の舞台へとたどり着く前に、この記録を達成することができるのだろうか。早々に200ゴールをクリアし、11月には心置きなくトップで戦えるようにしておきたいところだ。
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