ドルトムントは焦るべからず 17歳の育成プランに“スロースタート”の勧め

今夏ドルトムントに加入したベリングハム photo/Getty Images

独メディアがアドバイス

今や欧州屈指の“若手軍団”としてのブランドを確立したドルトムント。FWジェイドン・サンチョ(20)、DFダン・アクセル・ザガドゥ(21)、DFアクラフ・ハキミ(21)……。近年、同クラブでその才能が開花し、若くしてワールドクラスの評価を得た選手は多い。

そんなドルトムントは来季またも巨大な才能を磨き上げることとなるのだろうか。彼らは今夏も欧州屈指のヤングスターを確保した。バーミンガムから獲得した17歳MFジュード・ベリングハムのことである。

今季はまだ17歳ながら、チャンピオンシップ(イングランド2部)で41試合に出場したベリングハム。すでに選手としてトップクラスという評価もあり、各方面からさっそく来季のドルトムント主力として活躍できるとの触れ込みもある。これまで何人もの若い選手を積極起用してきたドルトムントだけに、その可能性は十分にあると言っていいだろう。なにより、若い選手の可能性は無限大だ。
しかし、いくら欧州屈指のビッグタレントだからといって、ドルトムントはこれまで育ててきた選手のようにベリングハムを扱うべきではないとの意見も。そう主張するのは独『Revier Sport』だ。同メディアはベリングハムの才能は他の選手と一線を画すとしながらも「彼にはゆっくりと穏やかに負担をかけていくべき」とのスタンスを示している。

一体なぜか。実はベンリグハム、ドルトムント移籍直前の7月中旬までチャンピオンシップの試合に出場しており、ほとんど休みを得ることができていない状況なのだ。自身に適した調整方法を熟知している中堅やベテランならともかく、17歳の若者がこのイレギュラーなオフ期間に対応できるかは未知数。調整がうまくいかないまま来季を戦うこととなれば、そのまま何年にもわたって道に迷う可能性もあるだろう。それだけに、同メディアは来季無理してベリングハムを起用する必要はないとドルトムントに警告しているわけだ。

ドルトムントもそのあたりの事情は十分理解しているはずだが、はたして2020-21シーズンのベリングハムは新天地でどのような時間を過ごすこととなるのだろうか。長期的な目線でデビューを先送りにするというのも、プランの一つとしては十分に考えることができるだろう。

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