バイエルンでの失敗は気にしない 遠回りでも確実にトップレベルへ近づく22歳

リールで再起を図っているサンチェス photo/Getty Images

「今の僕は全く別の選手」

少し遠回りなキャリアを送る22歳の若き天才は、ここからかつての評価を取り戻すことができるか。ポルトガル代表の一員としてEURO2016でブレイクを果たしたヤングスターが逆襲を図っている。

そのヤングスターとは、現在リーグ ・アンのリールでプレイしているポルトガル代表MFレナト・サンチェスだ。4年前のEURO本大会で輝きを放ち、一躍脚光を浴びた同選手。だが、今のところそのキャリアは順調とは言えない。欧州の頂点に立ったことでビッグクラブの関心を集めたサンチェスだが、直後に移籍したバイエルン・ミュンヘンでは地位を確立することができず。最終的には出場機会の少なさなどを理由に、昨夏リールへと活躍の場を移している。

ビッグクラブで伸び悩んだ若き才能。この経歴だけを見れば、サンチェスにそんなイメージを抱く人も少なくないだろう。しかし、本人はフランスの地において自身の成長を実感しているようだ。ポルトガル『MaisFootball』に対して、サンチェスは2016年の時よりも今の自分は優れた選手になっていると主張する。
「僕は今でもEURO2016における自分のプレイを見返すことがあるよ。でも、その頃と今の僕は全く別の選手だね。パスや周囲の状況により注意を払うようになったし、もう以前のように不用意なボールロストをすることはない。ポジショニング的にも今の方が良いね。ゲームに対する理解を深めることができたのは今までの経験によるところが大きいよ。こう言った理由から、僕は 2016年の時よりも優れた選手になっていると感じるね。次のEUROにも参加したいと思っているよ。それは全てのポルトガル人選手が願っていることだ。隠すつもりはないし、明らかな目標さ」

各方面から称賛を浴びていた頃のプレイを見返した上で、今の自分の方が上と断言したサンチェス。ほとんどプレイタイムを得られなかったバイルン時代とは打って変わって、今季リールで公式戦30試合に出場しているだけに自信を取り戻した部分も大きいか。

フランスで再びワールドクラスを目指す準備を整えているポルトガル代表MF。はたして近い将来、サンチェスが再びビッグクラブに舞い戻ってくる可能性はあるか。22歳の挑戦はまだ終わってなどいない。

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