リヴァプールとレアルに行ける可能性あった 無所属23歳の“最大の後悔”

ドイツの世代別代表では10番を背負ってプレイした経験もあるアヴディヤイ photo/Getty Images

シャルケ下部組織出身の元有望株

かつてドイツで注目されていた若き逸材のキャリアは、たった一度の選択で大きく変わっていたのだろうか。シャルケ下部組織で育った元有望株が自身のキャリアにおける“最大の後悔”を明かしている。

その元有望株とは、今季スコティッシュ・プレミアリーグのハーツで日本人FW食野亮太郎と共闘したコソボ代表MFドニス・アヴディヤイだ。シャルケ下部組織から2014年夏にトップへ昇格し、その将来を嘱望される逸材だった同選手。しかし、2017-18シーズンにシャルケの指揮を執ったドメニコ・テデスコ元監督の構想から外れると、その後の彼は様々なクラブを転々とするキャリアを送っている。

2018年夏にシャルケを退団して以降の2年間で、アヴディヤイが所属したクラブはヴィレムⅡ(オランダ)、トラブゾンスポル(トルコ)、そしてハーツ(スコットランド)の3つ。プロキャリア合計ではハーツが6つ目のクラブであり、この多さからも23歳がいかに苦労しているかが見て取れるだろう。今季限りでハーツとの契約も満了を迎え、現在は無所属で来季の移籍先を模索している状況だ。
そんなアヴディヤイに残る後悔。それはシャルケ時代にビッグクラブからのオファーを拒否したことだという。独『SPORT1』のインタビューに登場した同選手は、インタビュアーに自身のキャリアにおける最大の過ちを尋ねられた際、次のように回答している。

「最大の過ちか。それは後悔しているものと言い換えることも可能だね。それはリヴァプールをはじめとしたいくつかのビッグクラブからのオファーを断ったことだよ。そのようなオファーよりも、当時の僕はシャルケからの長期契約を優先したんだ。自分の心に従ってね。オファーをもらっていたクラブの中には、レアルなんて名前もあったのにね」

なんとシャルケ時代のアヴディヤイは欧州の名だたるビッグクラブからいくつもオファーを受けながら、それを自身が育ったクラブのために断っていたのだという。ステップアップはシャルケで結果を残してからでも遅くはないとの考えから残留を選択したのだろうが、結果的には裏目に出てしまった。リヴァプールやレアルでアヴディヤイ活躍できたかはわからないが、チャンスをフイにしてしまった後悔は今でも尽きないようだ。

とはいえ、まだアヴディヤイは23歳。少し遠回りをしてしまってこそいるが、ここから好パフォーマンスを披露し続けることができれば、またいずれはビッグクラブからも注目される存在となることだろう。まずは新天地を見つけ、確実にチームの戦力となりたいとこだ。

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