“ロベリ”の後継者候補だったはずが…… バイエルンで苦しむ31歳ウインガー

バイエルンでなかなか実力を発揮できていないペリシッチ photo/Getty Images

買取オプションは行使されるか

アリエン・ロッベン、そしてフランク・リベリ退団の穴を埋める存在として期待されていたが、31歳はバイエルン・ミュンヘンでほぼ何も結果を残せないまま1年のレンタル期間が終了を迎えてしまうのだろうか。インテルからローンでドイツの強豪に加入しているクロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチの去就が、かなり不透明なものとなっている。

アントニオ・コンテ監督の構想から外れたとされ、昨夏買取オプション付きのレンタルという形でバイエルンにやって来たペリシッチ。獲得当初は完全移籍前提という印象も強く、両クラブにとってはまさにどちらも損をしない取引と言えた。しかし、ペリシッチはバイエルンでここまでほとんど輝くことができていない。今季はリーグ戦18試合に出場し4ゴール5アシスト。“ロベリ”の後釜として期待された男として、物足りない数字であるのは明白だ。

これを受けて、バイエルンは彼の買取をなかなか決断することができていないという。約2000万ユーロ(約23億円)を支払ってまで、このクロアチア代表MFをチームに迎え入れる価値があるのか。インテルから当初指定されていた5月15日の決断期限が伸びたこともあって、これは今もバイエルンにとって悩みの種となっている。
「ペリシッチに関してはバイエルンと交渉を進めている。バイルンとの関係は非常に良好だ。購入オプションの行使については今後数週間で話し合いを行うつもり」

「ペリシッチは足の怪我から戻って来たばかり。あと何試合か見てからインテルに連絡を取るつもりだよ」

最初はインテルのピエロ・アウリシオSD、その次はバイエルンのカーツ・ハインツ・ルンメニゲCEOのコメントだ。まだバイエルンは状況次第でペリシッチの獲得を考えている様子。インテル側もコンテ監督の構想外となっているだけに、気持ちに余裕はあるのだろう。

とはいえ、ペリシッチとしてはバイエルンで結果を残さなければマズい状況だろう。インテルに戻っても居場所がないだけに、どうしてもドイツで結果を残したい。果たして、このクロアチア代表MFはまたピッチ上で輝くことができるのだろうか。31歳はこの終盤戦、勝負の時期となりそうだ。

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