今夏の動向に注目の集まる20歳のワンダーキッドは、はたして来季どこでプレイしているのだろうか。ドルトムントに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチョの周囲は未だに騒がしい。
2017年夏にドルトムントに加入して以降、瞬く間にスターダムを駆け上がったサンチョ。もはやその実力は、アタッカーとして世界トップクラスと言っても過言ではないだろう。今季ここまでブンデスリーガでは14ゴール15アシストを記録しており、サンチョはゴールに関与する力がいかにズバ抜けているかを証明している。
そんなサンチョには現在、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーが熱視線を送っているとされる。今夏移籍市場でドルトムントが放出容認の構えを見せれば、争奪戦となることは確実と言っていいだろう。しかし、チームメイトはサンチョがまだクラブに留まるべきだと主張する。独『Sport Bild』のインタビューにて、今冬ドルトムントに加入したエムレ・チャンは同僚FWについて次のように語った。
「僕はよく彼に言っているんだ。『ここでずっと一緒にプレイしようよ』ってね。ジェイドンは他の多くの選手が持っていない特別な才能を備えているんだ。僕はそのことに加入してすぐに気づかされた。彼は僕らにとって非常に重要な存在だとね。わざわざドルトムントからユナイテッドへ行く理由はどこにもないと思うな。スポーツ的な観点から見ても、あそこへ行くのが魅力的とは思えない」
加入してすぐにサンチョがドルトムントにとって必要不可欠なピースだと感じたというチャン。仮にステップアップするとしても、マンUはオススメできないと同選手は考えているようだ。
同僚から残留要請を受けたサンチョ。はたして、ヤングスターの心にこの言葉はどのように響くのか。20歳のワンダーキッドは難しい決断を迫られている。
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