トッテナムは数年でタイトルから遠ざかった 「あの頃の彼らはどこへ……」

今季なかなか勝ち星を積み重ねることができていないトッテナム photo/Getty Images

今季は8位と調子出ず

トッテナムのファンが望むこと。それは間違いなくタイトル獲得だろう。近年プレミア“ビッグ6”の一角として地位を確立しながらも、最後に優勝カップを掲げたのは2007-08シーズンのリーグ杯だ。実力はあるがタイトルに縁がない。そんなイメージを持っている人も多いのではないだろうか。

しかし、決してチャンスがなかったわけではない。“ビッグ6”と呼ばれるだけあって、優勝を狙える陣容でシーズンに挑んだこともあった。実際、3年ほど前は各ポジションに実力者を揃え2位フィニッシュと、ファンは希望を持っていたはずだ。この調子なら数年後にはタイトルを獲得できるだろうと……。

かつて同クラブを率いたハリー・レドナップ氏もそう思う人間の1人だった。しかし、今のトッテナムはそんな希望を持つことさえできないチームになってしまったと、元指揮官は古巣の現状を嘆く。英『talkSPORT』が伝えている。
「数年前、彼らの右サイドバックには絶対的な存在であるカイル・ウォーカーがいた。左サイドバックにはダニー・ローズもいたね。あの頃を思い出してごらんよ。クリスティアン・エリクセンがいたし、ムサ・デンベレも本当に良いプレイを披露していた。当時はあと1,2年もすれば優勝できると私は思っていたよ。だが今の彼らはどうだい。正直に言ってしまえばタイトルに近づけるようなチームではない。まだハリー・ケインやデル・アリのような選手こそいるけれど、到底優勝できるとは思えないね。3,4年前、ポチェッティーノの下でタイトルに近づいたあの頃の彼らはどこへ行ってしまったんだ?」

今季はここまでプレミアで8位と苦戦を強いられているトッテナム。数々の主力選手が去り、チームを強豪の一角へと押し上げたマウリシオ・ポチェッティーノ前監督が解任された今、もはやタイトルという言葉を口にするのも虚しいだけになってしまったとレドナップ氏は考えているようだ。

今季途中から就任したジョゼ・モウリーニョ監督の下で再起を図るトッテナムだが、はたして悲願のタイトル獲得はいつになるか。スパーズの選手が優勝カップを掲げる日を、ファンは待ちわびている。

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