かつて共にプレイした選手の中で、5人制サッカーのチームを作るならば誰を選ぶか。サッカー界ではおなじみの質問だが、チェルシーやリヴァプールでプレイした経験のある選手であれば、中盤にはフランク・ランパードやスティーブン・ジェラードといった選手が定番のチョイスとなるだろう。それぞれチームの象徴として長きにわたってファンを魅了したレジェンド。イングランド代表でも中心選手として活躍した時期が長いだけに、かなりの支持を集めるはずだ。
だが、その両者と共にプレイした経験があるにもかかわらず、選んだ5人の中に彼らの名前を加えていない人物がいる。その人物とは元イングランド代表DFグレン・ジョンソン氏。英『talkSPORT』の企画にて5人を選ぶこととなった同氏だが、ランパードやジェラードの代わりとして中盤に指名したのは少し以外とも言える選手だ。
G・ジョンソン氏が選んだ5人はGKホセ・マヌエル・レイナ、DFジョン・テリー、MFファン・セバスティアン・ベロン、MFフィリペ・コウチーニョ、FWルイス・スアレスの5名。レイナ、テリー、コウチーニョ、スアレスというチョイスは多くの人が理解できることだろう。しかし、一方でベロンの選出はかなりサプライズと言える。ラツィオ時代には優れたテクニックで相手を翻弄し“ブルヒータ(小さな魔法使い)”とも称された彼だが、チェルシー時代はこれといって目立った活躍を披露することができていない。同クラブでの出場はわずかに7試合だ。
では一体、なぜG・ジョンソン氏はこの元アルゼンチン代表MFをランパードやジェラードよりも優先したのだろうか。本人はその理由を次のように語っている。
「かなり強力なチームができたね。5人制サッカーというのは普通のフットボールとは明らかに違う競技だ。このフィールドではテクニック自慢の小柄な選手が輝くはずと思ったのさ。それが今回この5人を選出した背景だ。だからフランクを外したんだよ。スティービーも機動力に優れたパワフルな選手だけど、5人制なら話は違ってくる」
「ベロンはアンビリーバブルな選手だったよ。チェルシー時代に思うような活躍を披露することができなかったのは事実だ。でも、先ほど述べた理由から私は彼をチームに入れたいと思ったんだ。5人制のサッカーなら、彼はチームの中心になることができると思うよ」
どうやら単にスター選手を並べるだけでなく、G・ジョンソン氏は5人制サッカーの競技制も考慮してメンバー選考を行ったようだ。かねてより様々な名手にぶつけられているこの質問。実際に試合をしてみて強いのは、意外とG・ジョンソン氏が選んだこのチームかもしれない。
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