昨季はC・ロナウド抑えて得点王 “10年遅れ”でやってきた37歳FWの全盛期

サンプドリアのクアリアレッラ photo/Getty Images

30代へ突入しても全盛期はくる

サッカー選手にとって1番良い年齢はどのあたりだろうか。経験も積み、ある程度の若さもある。たいていは20代後半あたりで全盛期を迎える選手が多い。

特に近年は若手にスポットが当たる機会が多く、30代に突入した選手はピークが過ぎたと判断されてしまうこともある。

しかし、中には30代後半で全盛期を迎える者だっている。『90min』が称えたのは、サンプドリアFWファビオ・クアリアレッラだ。
クアリアレッラは今年1月に37歳を迎えており、年齢的には引退していても不思議はない。しかし、昨季にはセリエAで26得点を挙げて得点王を獲得。まさか36歳だったクアリアレッラがクリスティアーノ・ロナウドらを抑えて得点王になるとは誰も想像していなかっただろう。

同メディアは平均より10年遅れてきた全盛期と表現しているが、年齢的には10年前くらいがクアリアレッラの全盛期と言える。

実際ウディネーゼに在籍していた2007年頃からクアリアレッラの評価は高まり、2009年には移籍したナポリで二桁得点を記録。その翌年には強豪ユヴェントスへ移籍し、セリエA制覇も経験した。

結果は残念だったが、2010年にはイタリア代表の一員として南アフリカワールドカップにも出場。まさに20代後半へ入るあたりの10年前がクアリアレッラの全盛期となったはずだった。

しかし、真のピークは10年先だった。サンプドリアで得点王まで獲得し、来年に延期されたEURO2020への参戦も不可能ではないと言われている。イタリア代表を指揮するロベルト・マンチーニは積極的に若手を招集してきたが、さすがに昨季セリエA得点王を無視するのは難しい。

昨季得点王を獲得するまで1度もセリエAで20得点以上決めていなかったクアリアレッラが、突然26得点と大爆発。年齢だけで選手を評価すべきではないと世界にメッセージを発信することになり、若手にばかり注目する現代の流れは正しくないのかもしれない。

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