かつてマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍し、プレミアリーグで得点王にも輝いた実績のある元ブルガリア代表FWディミタール・ベルバトフ氏。現役時代は優れたテクニックやポジショニングセンスを存分に活かし、マンU攻撃陣に欠かせない存在として活躍した彼を覚えているファンは多いだろう。2010-11シーズンのプレミア優勝に貢献し、同シーズンには1試合5得点の離れ業もやってのけた。
そんなベルバトフ氏が自身のキャリアで共闘した中で最もお気に入りのストライカーを挙げているのだが、それが少し意外なチョイスとなっている。おそらく多くの人が予想するのは、マンU時代に共闘したウェイン・ルーニーやカルロス・テベスあたりだろう。しかし、ベルバトフ氏が選んだのはレヴァークーゼン時代に共闘したブラジル人FWだ。
「私はレヴァークーゼンでフランサという選手と素晴らしいパートナーシップを築いたんだ。私たちはとても多くのゴールを決めたんだよ。ブンデスリーガではバイエルン・ミュンヘンに4-1で圧勝したこともあったね。私たちがピッチに立った時、まるで一緒に寝ているかのようにリラックスしていたよ! 彼とプレイするのは本当に楽しいし、信じられなかったね。フランサは全く利己的じゃないんだ。私にボールをくれるし、彼にボールを渡せばゴールを決めてくれた」
ベルバトフ氏が指名したのは、かつてレヴァークーゼンで“デンジャラス・トライアングル”と呼ばれる強力攻撃ユニットを形成したFWフランサだ。2004-05シーズンのチャンピオンズリーグにおいて、レアル・マドリードを3-0で破った際のパートナー。そのテクニックの高さから“魔術師”の異名をとったブラジル人FWにベルバトフ氏はメロメロのようだ。
欧州でのキャリアを終えた後はJリーグの柏レイソルでも活躍したフランサ。加入初年度となった2005年こそ周囲との連携がうまくいかずに苦しい時期を過ごしたが、翌シーズンからは柏攻撃陣の中心として躍動し2010年まで同クラブでプレイした。頭に巻いたバンダナがトレードマークのテクニシャン。2008年シーズンのJ1第20節浦和レッズ戦で披露した驚愕ボレー弾を覚えている人も多いだろう。
柏のファンからも愛されたフランサ。先日は柏で長く主将を務めるMF大谷秀和も自身のTwitterで「とにかく止めて蹴るの質が高く本気出した時は誰も奪えなかったですね」と、このテクニシャンを評している。ともにプレイした選手を魅了し続けたブラジル生まれの“魔術師”。これからも彼のプレイは我々の記憶に残り続けることだろう。
参照元:YouTube
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