クロップが選ぶリヴァプールでの“ベストサイン” 世界最高級となった21歳

リヴァプールで躍動するA・アーノルド photo/Getty Images

「最初はあまりフィットしなかったけど……」

昨季チャンピオンズリーグを制し、今季もここまでプレミアリーグで首位を独走するリヴァプールの中心を担うのは、世界トップクラスの実力者たちだ。高額な移籍金を投じて獲得した選手も多く、サウサンプトンから獲得したDFフィルジル・ファン・ダイクは7500万ポンド、ASローマから獲得したGKアリソン・ベッカーは6700万ポンド、同じくローマから獲得したFWモハメド・サラーは3430万ポンドと、同クラブはそれなりにお金を使っている。

では、そういった現チームの選手たちの中でも、“ベストサイン”を決めるとすれば誰になるか。移籍金に見合う活躍を披露している選手も多いだけに、決めるのは難しいだろう。しかし、ユルゲン・クロップ監督は自身がリヴァプールの監督に就任して以降、最も素晴らしいサインとして1人の選手を選んでいる。そして、その選手は高額な移籍金で他クラブから買い取った人物ではないのというのだから少し意外だ。英『Daily Mirror』が伝えている。

「それはトレント(・アレクサンダー・アーノルド)だね。我々は彼を契約する必要はなかったんだけど、アシスタントコーチを務めるペップ・リンダースがチームに加えることを勧めてきたんだ。当時リンダースは『彼は6番の位置でプレイしているけれど、サイドバックやウイングもこなせる選手だよ』って言っていたね」
「その後にトップチームへ昇格させたんだけど、正直最初はあまりフィットしなかったね。でも、トレントは体力こそなかったが、賢さは疑いようのないものを持っていると感じたよ。そう感じたから、我々は彼をチームにフィットさせるために色々なことに取り組んだ。彼も着実にステップを踏んでくれて、その成長は信じられないほどだったね。見ていて本当に素晴らしいものだった。ミスを犯してもあきらめない姿勢が特に良かった。トレントはアカデミー時代からレベルを上げ続けている。今や世界でも最高の右SBの1人となったし、そのプレイはアンビリーバブルだよ」

活躍がある程度保証されている移籍組よりも、若いうちからじっくり育て上げたA・アーノルドの方が大ヒット。これがクロップ監督の考え方なようだ。

リヴァプールの右サイドを支えるA・アーノルド。はたして今後、リヴァプールの下部組織から彼を超えてくる選手は出てくるか。出現しないのであれば、“ベストサイン”の称号はしばらく彼のものとなりそうだ。

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