元フランス代表FWはどうしてもアルゼンチンが許せない 人種差別とも取れる昨年の問題チャントから抱いたアルゼンチンへの怒り「彼らに対して強い憎しみを」

E・フェルナンデス(左)の配信が問題に photo/Getty Images

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E・フェルナンデスの配信が問題に

来夏に迫る2026W杯でも優勝候補の一角に挙げられるフランス代表。ライバルとなるのはスペイン、イングランド、前回王者アルゼンチンといったところだろうか。

中でも、フランス国民の中にはアルゼンチンにやり返したいとの思いを抱いている人が少なくないだろう。前回のカタール大会決勝でアルゼンチンに敗れたこともそうだが、2024年には一部のアルゼンチン人選手が人種差別とも取れる発言をしたことが大きな問題になった。

アルゼンチンが昨夏のコパ・アメリカ2024を制した際、チェルシー所属のアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスのSNS配信にて「彼らはフランス代表でプレイしているが、両親はアンゴラ出身、あるいは母親がナイジェリア人、父親はカメルーン人。でもパスポートには『フランス人』と書かれている」といったチャントを一部選手が歌っており、これが大問題となった。
フェルナンデスの所属するチェルシーにはDFユスフ・フォファナやDFマロ・グストなどフランス人選手も所属しており、フェルナンデスはチームに合流した際に正式に謝罪したとされる。

しかし、あのアルゼンチンのチャントをまだ許せないと怒っている人もいる。その1人が元フランス代表のジブリル・シセ氏だ。

仏『L’Equipe』によると、同氏はアルゼンチンに嫌な感情があると正直な思いを口にしていて、今では1番倒したい敵となっているようだ。

「今では、彼らが我々にとって最大の敵だ。昔は彼ら(アルゼンチン)が好きだったよ。マラドーナとか、みんな彼らを尊敬していた。でもW杯、さらにその後の出来事もあり、彼らに対して強い憎しみを感じている。チェルシーでエンソとプレイしているフランス人選手たちがどうして彼を許せるのか理解出来ない。誰だってミスを犯すことはあるし、謝るのは当然だよ。でもあれは度を超えているし、心の奥底に突き刺さったよ」

シセ氏と同じ感情を抱いているフランス国民もいるはずで、2026W杯で顔を合わせた際には荒れる一戦となるかもしれない。



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