現“世界最高”のチャンスメイカーを議論する際に、バルセロナのFWリオネル・メッシとリヴァプールのDFトレント・アレクサンダー・アーノルドはもはや欠かせない候補だろう。メッシはストライカーとして名を馳せてきたが、近年は年齢を重ねると共に味方の得点を演出する機会も増えた。A・アーノルドはDFながらアシストを量産できるクロス職人。どちらも優秀なチャンスメイカーと言える。
そんな中、データサイト『WhoScored』が“チャンスメイカーだけで選んだ"ベスト11を作成しているのだが、これがどうにも意外な結果となっている。それぞれ各ポジションで「オープンプレイ時におけるチャンス創出数」が最多だった選手がチョイスされているのだが、その中にはメッシの名前もA・アーノルドの名前もないのだ。
GK
ニック・ポープ(バーンリー/3回)
DF
カーン・アイハン(デュッセルドルフ/14回)
ダビド・アラバ(バイエルン・ミュンヘン/16回)
ヘスス・ナバス(セビージャ/43回)
アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール/39回)
MF
ケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ/72回)
アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン/56回)
トーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン/57回)
ジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ/57回)
FW
チーロ・インモービレ(ラツィオ /47回)
ヨシップ・イリチッチ (アタランタ/45回)
A・アーノルドを抑えて右SBに入ったのはセビージャのヘスス・ナバス。チャンス創出数「43」は、リヴァプール右SBの記録した「40」を3つ上回っている。左SBのロバートソンが「39」なだけに、A・アーノルドは相手が悪かったと言えるか。どちらも優秀な数字だが、少しだけ差がついた形となった。
メッシもインモービレやイリチッチとの差はそこまで開いていない。47回のインモービレ、45回のイリチッチに対してメッシは43回。もはや誤差の範囲と言っても過言ではないだろう。しかし、FWをセリエAでプレイする2人が独占したのは少々驚きの結果だ。やはり、イタリアは“堅守の国"というイメージから脱却しつつあるのかもしれない。
欧州きってのチャンスメイカーが揃った今回のベスト11。少し意外な選出となったプレイヤーもいるが、たまにはこういった企画を眺めてみるのも面白い。
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